Let's play together everyone! - シルバニアファミリーは大人でもはまる?


(「はじめてのシルバニアのおうち」に勝手にちょこっとトッピング)

 年末は金融に関する新しいオンラインゲームの製作に時間を取られ、29日も気が付けば25時頃まで大学にいました。そんな中、ふと我に返り、「もう午前様だ、そろそろ帰ろう。」ということで、ボーっと考えごとをしながら家への帰路につきました。何を考えていたかというと、先日娘に贈ったクリスマスプレゼントが、果たしてウサ公でよかったのかどうかということです(サンタクロースが持ってきたことにしているが、3歳になったばかりの娘は、まだよく理解していないらしい)。
 当初は「ただ遊ぶだけのものより、何か学びになるゲームのようなものを」と思い、知育的なおもちゃを探していたのですが、お店には数多く並んでいるものの、いまひとつピンと来ないものです。実際におもちゃの前提として「夢中になる」ことが大切だと思っていますし、それを高めるのがいわゆる「ゲーム性の4要素」です。自身が経済教育に関するシリアスゲームを考える時に重視しているので、ついそのような厳しい視点で見てしまいます。そして探しているうちに、いつもいつの間にか、子供たちのプレゼント探しより自分の研究のほうに思考が移ってしまっています。そんなことでいつまでたっても決まらないので、今回はあえて「教育という要素を抜きにして、何がよかろうか?」と考えました。
 先日12月上旬のタイ出張で、なにか怪しげな「うさぎや」というものをバンコクの地下街でみて(実際には怪しくなく、ちゃんと正規品を扱っているお店のようです)、「やはり、これか!」ということになり、「はじめてのシルバニアファミリーセット」に決定した次第です。
    
 (バンコクの地下街で日本語で「ウサギヤ」と書かれていたので、気になってよく見ると、シルバニアショップでした。)
 確かに3歳なりたてにしては、少し早かったかもしれません。食いつきはそこそこです。また「はじめての」というだけあり、ウサ公1匹と、2階建てのシンプルな家と、サービスアパートメントにあるような基本的な家具一式だけでした。
 そこで、今日は娘と一緒に駅まで出て、AOSSAの中にあるSeriaという100円ショップに入った時に見つけた雑貨を追加してみました。
 家があれば庭は必須というということで人工芝を、庭があれば木ということでヤシの木を、庭にはバケツとシャベル、野外のBBQセットも必要でと結構使えそうなものを10点ほど購入。なかなかサマになってきたような気がします。ふと気づけば、娘より私がはまっている予感です。
 ともあれ、買ってみて感じたのが、知育教材もいいけれど、そもそもの想像力や協調性といった基本的な学びはその前提として大切で、その方法は難しく考える必要がないのかもしれないということです。こういう長く親しまれてきたごっこ遊びというのでしょうか?このようなものを見失ってはいけませんね。
 結構、幼い頃から勉強をさせる家庭も多いようで、もちろん否定はしません。私も知育系のおもちゃのほうがいいかなと思っていたのですが、このウサ公を眺めていると、そういうものは学校に行き始めてからでいいのでは、その前に学ばねばならないものも多いだろうと考えるようになりました。

 LEGO社のブロックをはじめとして、近年では日本の大学教育も、おもちゃやゲームの利用は増えてきています。私の授業でも、オンラインゲームやボードゲームなどを時折使うのですが、目的意識をもって利用すると、それは既にゲームと教材の境がなくなっています。
 このシリアスゲームという研究分野、私は今は経済教育に特化して追求していますが、余裕が出来ればゲームだけでなくトイ(おもちゃ)など、また学びだけでなく社会に役立つものなど、もう少し範囲を広げてみたいと思っています。