ミャンマー国境の街−タチレク

 先日の海外出張ではタイだけでなくミャンマーにも行きました。チェンライから1.5時間ほどバスで北に行きタイ側国境の町メサーイへ、そしてそこからミャンマー側国境の町タチレクに入国します。入国といっても陸路なので、2週間有効で移動地域限定のEntry Permit(入域許可証)によるものなのですが、タチレクを見て回るだけなら1日あれば十分です。

 
 (ミャンマーのEntry Permit(入域許可証))

 事前の情報では入国手数料が「10US$(800円)または500B(1300円)」とあったので、10US$を用意していったのですが、ミャンマーの係員はバーツしか受け取りません。粘っても無理でした。表示をよく見ると "10US$ or 500B" という表示のうち、なぜか前者がいかにも即席で貼られたらしい紙で隠されています。ドルの価値が下がっているので仕方ないかとあきらめます(といっても従来よりタイバーツは実質上ドルペッグ(ドルにある程度連動)だったと思うのですが…)。

 見た目は、タチレクもメサーイも、さほどかわりません。各看板にあったタイ語のuみたいな文字が、やたら丸みを帯びた文字に変わっているだけです。しかしこの国、英語がほとんど通じない!

 
 (ミャンマーの車のナンバー、どことなくお洒落〜)

 商業集積で様々なヒアリングをしても、英語では売買会話(というより売るための一方的な発言)が精いっぱいという様子、そのうち聞き込みをする私を怪しいと感じたのか、近くにいたミャンマー人がザワザワし始めます。しかし結果として、英語を話せる方を呼んできてくれました。その方は聞くと船で日本の神戸にも来たことがあるといいます。その方から色々と教えていただきました(時折雑談を交えていると、日本を歌を1つだけ知っているといいます。その曲は「上を向いて歩こう♪」でしたので、この方と二人でリズムをとっていると、これまた周りからは怪しい視線…)。

 そんな感じで、ミャンマーでは通訳をつけなかったことを少し後悔するも、いつものごとく他の国同様に、行ってみるとなんとかなりました。今回は初ミャンマーなのですが、無事に当初の目的のほうも果たせました。

 
 (マーケットはかなり水没しており、これ以上進むのはあきらめました)
 
 (こちらは住宅街のほうにいった丘の上)

 ちなみに物価に関して、国境を挟んでタイとの差はそれなりに存在し、基本的には中国から商品を持ってくるとのことで、ミャンマーのほうが物価は低いです。また一部商品はタイからミャンマーに運搬するのか、例外もあるようです。しかし人件費などもを含めたデータの実質化をすると、その説明自体は難しいものではありません。

 せっかくなのでミャンマー国境付近で食事をして、タイに戻りました。

 
 (タチレクではバーツが通用します。このジュースとのセットで60バーツ(160円程度)です。揚げ豆腐は突き出しらしい。屋台ではなく、私が探した中では一番洒落たレストランです。といっても冷房はかかってませんが…)