社長のイメージは人さまざま！？ - 起業教育研究：キャリア・アントレプレナーシップ

　本日は「現代社会とビジネス」の第1回目の授業でした。今まで授業を担当した大学などでも（小学校への出前授業でも＾＾）最初の授業で「会社の社長（経営者）について、あなたが思い浮かべるイメージを書いてください」「あなたは将来、会社の社長になりたいですか」というアンケートをよくします。この質問の回答をみると、おおよそそのクラスの雰囲気（受講者の考え）がわかるからです。

　正確にまだ集計をしていませんが、「あなたは将来、会社の社長になりたいですか」という質問に対し、今日、出席していた100名弱程度の学生の結果はおよそ3割程度でしょうか、「とてもなりたい」「なれるならなりたい」に○をしていました。この反応は今までで最も多いものです。他の質問項目との相関や、学生の属性も考慮をしなければいけないのですが、取り急ぎ「人口当たりの社長率が全国１位の福井県という県民性」か、もしくは自ら「現代社会とビジネス」という科目を選択しようとした学生だからという要因が関係しているのでしょうか。

　また社長のイメージは、「会社の顔」「金持ち」「全体を見渡す位置」「偉い人」「責任者・責任能力がある」「器用な人・世渡り上手」というポジティブな回答が多かったのも特徴です。もちろん今までとってきたアンケートでよくあった回答「忙しそう」「大変そう」というものもありましたが、今日のクラスではごくわずかでした。「仕事内容が社員と違う」「会社の10年後を想像して経営していかなくてはならない」という現実的な回答もあり、さらには「記者会見でよく謝る人」「責任を取る人」という回答は今の日本を示しているような気がしました（このイメージだけは変えねばならないと常々感じています）。

　これらの回答をみると授業がやりやすいクラスだと感じました。総じて社長のイメージがポシティブです。また3割程度の学生が経営「者」という地位に興味をもつということが、今後の授業運営にもプラスです（逆にこの数値が5割以上でも、1割以下でも、考えが偏りすぎていて少しやりにくいのです）。

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　昨日の日曜日、福井に来てからというもの、ずっと気になっていたカフェ「トリリオン」に行きました。昨年から気になっていた理由は、外観が洗練されていたことです。そして先日、ある地域情報誌にアルバイト募集広告が載っていて、募集の謳い文句が「トリリオンが好きな人」と書かれているのを見て、「これは面白い会社（お店）だな」と感じた（職業病のような）興味によります。

　
　（最初に興味を持ったきっかけはこの外観です！）

　入ってみると、事前にイメージした通りのお店でした。そのイメージというのは、一言でいうと経営センスを感じるお店という感じでしょうか。もしかするとかなり無理をしているかもしれない店員さんの笑顔とおもてなし、そして見送り、また徹底された言葉遣いと顧客アンケート、そして料金体系などから感じる経営センスです。

　
　（デザートはここで注文）
　
　（フレーバーティーはその時によって出てくるものが変わる？）
　
　（パスタも美味しかったです）

　ちなみにランチタイムに行ったのですが、前菜、メインパスタ、フレーバー「ティー」、10種以上のケーキ、これら全てがお代わり自由で女性1680円、男性は＋180円の1860円（なお平日は女性1500円、男性1680円の模様）でした。よくあるいわゆるバイキングというのではなく、デザートは店員さんが注文の度にショーケースから出してくれます。昨日はティー以外はお代わりをしなかったのですが、雰囲気で価格相応の付加価値を創出しているお店だと感じました。しかし店員さんは大変かもしれません＾＾；。

　さっそく帰って、運営会社を調べるとメガフランチャイジー（複数のフランチャイザーに加盟して、様々な業態出店で成長を志向する会社）を志向している様子で、様々なブランドで北陸に数店舗を構えています。会社自体も急成長している様子がうかがえました。きっとどの業態にも共通する「サービス」に重きを置いているからでしょう。会社理念も現場に徹底されています。この会社のセカンドステージは、自ブランドによるメガフランチャイザー側でしょうか。

　お店のアンケートには、少しだけ気になったことを記載しておきましたが、久々にサービス経営の基本に忠実なお店に出会った気がします。

　創業においては必ず起業リスクが伴いますが、このようにフランチャイジーという手段でそのリスクを軽減し、軌道に乗ってからセカンドステージを志向する経営はまさに王道だと思います。