リーダーの条件?−率先して行動すること!

 後期の授業も14週目を迎え、来週で終了です。本日は授業において、グループで自分たちが自ら関与する社会貢献の提案をしていただきました。

 12個のグループが、それぞれのメンバーの専門を活かした提案をしてくれています。そのグループですが、いつものように私のほうでランダムに割り当てました。そしてまずは各チームでリーダーを決定してもらいます。

 12チームについて「なぜそのリーダーが選ばれたのか」もワークシートに記入してもらったのですが、多かった決定方法が、「最初に発言をしたから、流れを作ったから」というものです。そのほかには「年長者だから」「将来の夢が社長になることだから」や、面白いところでは「男気があるから」(ある意味、言葉の使い方の議論は置いておいて、女性であっても男気がリーダーの条件かも)「公務員志望なので、今後、上に立って指揮することがあるから」(公務員のイメージってそうなのか?)などです。

 短時間のグループワークでも、その時間のリーダーの決め方には法則があるようです。

 グループワークの内容ですが、理工系の技術を活かした環境問題への取り組みの提案が多かったです。本日限りのグループで、あくまでも仮想的な内容とはいえ、特に起業や事業運営を通じて利益を生み出しながら社会貢献を行うというものも多く、どの班の提案も良いものでした。この授業を今日まで14週間やってきて本当に良かったと思います。来週の最終回が楽しみです。

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 社会貢献に関連してですが、昨日夜はNPO法人アントレセンターの勉強会にて、当地でお洒落なパン屋を運営する会社の社長のお話を聞いてきました。起業に至った経緯や、起業からの10年間の事業拡大過程のお話が中心でしたが、私はこの会社の社会貢献に注目をしました。

 「首都圏のパンがとても美味しかった。パンについて言えば、当時の福井は金沢や東京よりも数年遅れていた。地元でもこのような感動するパンを提供したい」そのような想いから起業を決意され、修業を経て実際に起業。その後、法人化、事業拡大を行う過程で、この社長が行ってこられたことは事業運営だけではないのではないかと感じます。「他の競合にも影響を与え、その結果、パンを提供する総合的なクオリティの上昇という意味で、地域が首都圏と比較して遅れていた時間を大きく短縮したのではないしょうか」と、最後にコメントをさせていただきました。まさに事業を通じた地域への社会貢献だと思います。

 今日の授業で、この事例を早速紹介し、この会社が運営するお店の名前を知っている人をクラスに聞いてみました。すると大学から2〜3kmほど離れているお店にも関わらず、数名の学生が知っているとのことでした。手を挙げてくれたのは女子です。

 女子学生といえば、昨日その社長にこのような質問をしました。「大学周辺がにぎわう秘訣はありますか?たとえば大学周辺に出店をする決め手は?」というものです。するとお店視点というのでしょうか。「女子学生の割合はどのくらいですか?」という返答。今日のクラスへの質問で、手を挙げたのが女子というのも納得です。

 確かに福井大学は男子学生の多い大学です。大学周辺の発展を考える際には、確かにこのようなお店視点、言い換えれば顧客属性の視点が重要ということですね。一部の業種について言えば、大学に女子学生が増えれば、大学周辺は発展するという考え方もできるかもしれません。