株分けをしよう!−久々にパキラのご報告。

 先日、飛行機の中の雑誌を読んでいると。「こんにちは」「さようなら」の言葉の由来についてのエッセイが載っていました。「こんにちは」は「今日は、〜ですね」という昔における出会いの挨拶が短縮されたもの、「さようなら」は「左様であるならば、〜」というお暇(いとま)時の挨拶が短縮されたものだそうです。

 エッセイの筆者は、「昔は時間の流れがゆっくりしていたんだなぁ」という感慨を述べていました。

 さて「ねづく」という言葉あります。新しい物事が定着する、一般化するという意味ですが、もちろん漢字を当てると想像できるように「根付く」、つまり根を張ること、そして発育することです。

 昨年春先に購入したミニパキラ、大学内の私の居室で昨冬も葉の色は変わりつつもヌクヌクと無事に年を越し、2年目を迎えています。サイズも随分大きくなりました。さらに元気に育っています。

 しかしひとつ問題が…。パキラの特徴でもあるのですが、冬を越したパキラは、特に手入れをしない限り、伸びきった枝の先からまた枝分かれし、葉をつけます。つまりややノッポのようなバランスに欠けた形になる可能性が高いのです。私の部屋のパキラもこんな感じで2年目を迎えました。

 
 (去年の3〜4月の時期に比べると立派になりました)

 そこで1ヶ月ほど思案した挙句、先月末に思い立ちました。そうだ、株分けをしよう!

 しかしパキラの株分けは初めてです。というか、株分けそのものも滅多にしません。接ぎ木なのか、刺し木なのかよくわからない状態です。しかし以前にパキラの名前の由来を記載した、その文章の状況を頭に思い浮かべました。

 みるみる増えて、財をなした木(台湾の貧しい人が偶然パキラを発見し、持ち帰って育てて増やしました。それを売ったところ、飛ぶように売れて財をなしました)。ということは決して面倒なことはない筈です。プチッ、プチッと切って、とりあえず使い捨てのカップに土を入れてグサッ!刺し木でいきます。これで根を張れば大丈夫でしょう。

 しかし切った元の株は枝だけです。刺した葉のほうも少々心配ですが、元の枝のほうも大丈夫でしょうか?

 
 (大学の居室にて作業…。私は決して生物領域ではありません、社会科学領域です(笑))

 それからさらに約1ヶ月、立派に根付き成長しはじめました。枝のほうは?

 
 (窓際で成長、根付いたようなので、そろそろ植木鉢をプレゼントしてやるか^^)
 
 (枝のほうはしばらく変化がなかったので心配していましたが、なんと見事に新芽?が出てきました!)

 一安心です。ちなみにいつ植えた種か、そして何かもわからないのですが、何か芽が出てきたので、こちらも育てはじめました…。福井の気候、日照量で育つかどうかも不明な何か…。

 
 (何か飛散してきたか、それとも随分前に植えた何かの種か…?)