Sounds like a great idea! - タイには起業の機会がいっぱい?
(バンコク都内ビジネス街,2013年5月。この写真1枚をよ〜く見るだけでも、まだまだ開発途上であるバンコクの様子が伺えます)
授業というと、教科書を読み、説明を聞いてというイメージが先行するかもしれません。しかしインプットは文字や声からだけではありません。
その実践の一つが、ゲームや動画、写真を用いた方法です。先日の授業で、タイの写真を数枚示し、次のような質問をしました。
「授業で示された複数の写真から、あなたがこの国の様子を見て、日本のどのようなビジネスがこの国で成功するかについて、メンバー全員で意見を出し合い、グループで『1つの案』に集約しなさい」
その場で意見を出して決定するものですから、深くは考慮されていないものの、実に様々な案が出てきました。39チームの中には、より掘り下げてビジネスプランを考えてみると面白いのではないかというものも存在します。
たとえば、次のようなものです。
「バスの中の写真を見ると広告がありませんでした。あれだけ多くの人が乗るのでしたら、バスの中に広告を出すと、バス会社も広告を出した企業も収益が上がると思います」
いいところ見ているね!ではなぜこのようないわゆる「日本では一昔前からあるバス広告ビジネス」がバンコクではないのでしょうか?このことも考えてみる必要がありそうです。タイの電車(たとえばエアポートリンク)などには広告があります。ということは、既にバスにもあっていいはずなのです。
タイの大学の先生からこのような話を聞いたことがあります。「タイでバスに乗って気づきましたか。日本人は外側に向かって立ちますが、タイ人は進行方向に向かって立つでしょう」と。どうやらこれは関係しそうです!日本人は外側に向かって立つから、側面上部の広告スペースを見るということかもしれませんね!ということは、タイ人の乗車時の傾向が変われば、このビジネスへの参入チャンスになるかもしれません。
「タイの田舎でガソリンの移動販売を行う」
これも少しなるほどと思います。ガソリンスタンドの写真を見せました。タイではガソリンスタンドにコンビニや屋台、ちょっとしたショッピングモールにトイレやカフェなど、いわばガソリンスタンドのプチ城下町のようなものができています。そしてガソリンスタンドに人も集まります。
この事象を示した写真をみた学生が、このことを逆手にとって考えた案ですね。これもタイの別の大学の先生からこのような話を聞きました。「タイの田舎には何もありません。ですから若者はガソリンスタンドでデートをするのです」と。ほんとかいな?と思いましたが、確かに田舎に行くと人が集まっているのはガソリンスタンドか屋台街ぐらいのものでした。
ガソリンの需要がそれだけ高いと、移動販売も儲かるのでは?という考えのようです。しかしタイの田舎を車で走ると気付きますが、かなり田園風景が続きます。もっとも人が住んでいるところは大通りから少し入った村のような場所ですので、意外に効率は悪くないのかもしれません。
そのほかにもなるほどと思う案が2〜3ありました。39チームのうち4〜5個はなるほどと思うわけですから、10%以上、なかなか立派です。
タイの別の写真をご参考に載せておきます。皆さんは以下の写真を見て、日本のどのようなビジネスがこの国で成功すると思いますか?