There's no smoke without fire. − 弘法大師のエツ伝説


久留米大学御井キャンパスの小高い丘から見下ろした街の風景)

 本日は久留米大学で証券経済学会があり、先ほど福井に戻ってきました。学会では英国の金融規制に関する発表が興味深いものでした。英国は紳士ルールで統制されていそうな雰囲気ですが、それは30年前の話。今は金融規制に関してはガチガチです。

 パーソナルファイナンス教育の研究をしていると、金融政策は押さえておかねばならないため、この発表に興味を持ちました。FSA(Financial Serbices Authority:英国金融サービス機構)とBOE(Bank of England:英国銀行)の権限分担関係(もちろんHM Treasury(Her Majesty's Treasury:大蔵省的な機関)も含め)は自ずと興味深くなります。

 特に今は英国といえばLIBOR不正操作問題も話題になりましたし、この数年のリーマンショックとパリバショック後の同国の政策の動きも慌しく見えます。

 どうしても聞きたい元金融庁長官の講演も午後にあり、この週末は強行軍でした。今回は前日深夜に東京から久留米に到着、学会出席後に急いで帰福ということで、久留米市を見てまわることが全くできませんでした。しかし福岡県久留米市はまた来たい場所です。

 
 (今回の証券経済学会は西鉄久留米駅からバスで15分ほど、久留米大学御井キャンパスで行われました)

 なぜ久留米市が気になっているかというと、それは学会で配布された久留米市の観光案内「久留米の旅ノート」に弘法大師のエツ伝説」が載っていたからです。

 その昔、貧しそうな旅途中の僧が筑後川を渡ろうとしました。しかし渡し舟のお金を持っておらず困っていたとのこと。どの船頭も断る中、ある貧しい漁師が船を寄せ、途方にくれる僧を対岸まで送ったそうです。その僧はお金を持っていませんでしたが、お礼に岸辺の葦の葉をちぎって川に投げ込んだそうです。すると葉はエツになったとのこと。以後、その魚がこの川で捕れるようになり、筑後川の漁師たちは生活に困らなくなりました。なんとその僧が弘法大師様だったといわれているそうです。

 この話の真偽は別として、それだけの言い伝えになるぐらいですから、何かのことでこの地の人々に慕われていたんだろうなと思います。

 そしてそのエツを食べてみたい!(結局、食べ物かい(笑))もちろん、弘法大師が渡った場所を見てみたいなぁと思いました。

 そんなこんなで久留米を30分でも見てまわりたかったのですが、本日中に福井に戻らねばならないため、今回はお土産も買う間もなく急いで福岡へ戻ります。

 福岡で2ヶ月前に食してお気に入りになったピオーネが入った「ぶどう大福」と「明太子」を買って、福井に戻りました。

 
 (もちろん「博多といえば『通りもん』」も好きなのですが、このすっきりとした「ぶどう大福」は個人的にハマってしまいました^^;;)