欧米・アジア形式のアントレプレナーシップ教育の模擬授業例

 先ほど福井大学に戻ってきました。福井も暑いです^^;。

 福岡も滞在中は毎日暑かったです。私はお酒が苦手なのですが、出張先での暑い夜にはきつめのカクテルがいいものです。お気に入りはマンハッタンサヴォイ・ホテル・スペシャなのですが…、これといったお店が見つからず、さすがに福岡には行きつけのお店もないので、今回夜はホテルの部屋で仕事をしていました。

 昨日、"The 3 days events for Entrepreneurship education by QREC" のSecond dayでは、スウェーデンアメリカ、シンガポールの各先生が「アントレプレナーシップ教育の模擬授業」を実施されました。

 スウェーデンアメリカの各先生の授業は終始全く飽きない内容で、最後は学生同士を身近な話題で議論させ、その発表で授業を締めくくられました。アントレプレナーシップ教育に限らず、典型的な欧米式の大学授業の1パターンのようです。

 シンガポールの先生は、アントレプレナーシップや起業形態の理論と、時には自論を中心に、講義形式の授業をすすめられました。最近は随分変わってきていると思いますが、アジアはこのタイプが多いようま気がします。2年ほど前、台湾の大学で授業(単発講義)をする機会があったのですが、そのときに私が教室内をひたすら歩き回りながら、どんどん学生を指名し意見を求める授業をしました。そのとき台湾のその大学の先生や学生には特殊というか、新鮮にうつったようでした。

 欧米の先生方の授業に対しては、九州大学の学生らも、徐々に授業の雰囲気に乗ってきたようでした。最初は積極的に発言しない学生らも、(おそらく)内容の聞き取りが完全ではないにせよ、指名されると何かを発言します。これは英語が話せる、話せないではなく、話す雰囲気が作られると自ずとそれなりの英語が口から発せられるようになるという感じでした。

 シンガポールの先生の授業の中で「明快」で良かったなと思ったのは、Varieties of Entrepreneurship(アントレプレナーシップの様々なタイプ)を提示されたことです。Necessity vs Opportunity, Imitative vs Innovative, Lifestyle vs Growth, Startup vs Corporate, For profit vs Social ですね。Necessityに関しては、途上国での起業形態を観察するときに感じるものです。日本のような先進国ではこのパターンが少ない、要は起業が安定した(とされる)就業の機会損失になるとよく言われる問題につながります。またImitative vs Innovativeはわかりやすい対比です。もちろん前者を否定するものではありません。

 このような感じの九州出張でしたが、やはり自身の研究テーマにかなり重なるということで非常に楽しいものでした。もちろん研究以外に食事も…、「福岡と言えばお魚?」ということで、しっかり食べてきました。

 
 (私は「おさかな」派ではあるのですが、実は生があまり得意ではありません。しかしせっかくなのでお寿司を^^)
 
 (メニューも京都や福井ではあまり見ないものが…)
 
 (これぞまさに"Imitative"な作品です(笑)、でもそこそこおいしかったです、「いちご大福」ならぬ、ピオーネまるごと「ぶどう大福」!)