Challenge to the world！−企業も大学も世界に打って出る時代！
「横浜といえば…？」「サマコンです！」というのはJCの話。私は職場も居住地も京都を離れたので、今は京都JCに入っていないのですが（職場か居住地のどちらかが京都にあることが条件）、お陰様で今でも多くのメンバーの方とお付き合いをしていただいています。そして来たる7月中下旬といえばサマコンです。昼はこの街「みなとみらい」と、夜は「中華街」ならびに市内の全ての「歓楽街」が、また賑やかになりますね！JCのあのOnとOff（昼と夜）のスイッチの切り替えというのは、学ぶものがあったのではないかと今になると（特に大学にいると）よくわかります（スタッフをやると結構な頻度で徹夜の会議とかありましたし…）。
などと、横浜に来るたびに思い出します。今日はJICA横浜にて「ベトナム中部への直接投資」ならびに「メコンとASEAN統合に関する経済」という内容の、私の研究領域に関連した公開セミナーがあったのでやってきました。
（みなとみらい、向こうに見えるのはランドマークタワーです）
（YOKOHAMA WORLD PORTERS の中を通り抜けると…）
（目的地、JICA横浜があります、馬車道から海に向かって歩くこと10分弱です）
ベトナムのある大学に、横浜国立大学の研究機関と同趣旨の姉妹研究センターが設立されているらしく、今回はその関係からセミナーが開催された様子です。同姉妹研究センターの活動に関する説明の後、（私にとっての）本題となるベトナム中部への直接投資やメコン流域経済の話を聞くことが出来ました。
ベトナム中部のある都市の方が、日本からの投資を呼び込む目的もあり、その町の魅力を説明されていましたが、しかし会場からは南部のホーチミン近郊都市との経済成長の差や、港のキャパ的な能力、中部都市のインフラなどについて、厳しい指摘と意見が出ていました。
また話の中にも同趣旨のような説明があったのですが、まだ企業進出が盛んでない土地への直接投資の場合、いくら人件費や土地が安かろうが、その他の補助があろうが、「自己完結型」の企業でないと意味がありません。輸送に関してもコストの関係から混載では厳しいようで、すると当然、中小企業レベルの製造業にとっては進出に二の足を踏むこととなります。私がタイをフィールドにして研究している企業間関係（サプライヤーとの関係）、そしてインフラに関する裾野ビジネスの整備の必要性に関する根拠が、ここベトナム中部の都市への直接投資の話でも確認できたので、それなりの収穫がありました。
もう一つ、今回興味を持っていたのが、メコン地域、東西および南部の経済回廊の話です。日本の企業にとって、どのような、そしてどれだけの効果が生まれるのかによって、「日本の工場」の立地も今後大きく変化する可能性があります。しかし本日の説明を聞く限りは、ミャンマー・ヤンゴン、タイ・ピサヌロークとベトナム・フエ、ダナンを結ぶ東西経済回廊は日本の企業にとっては、すぐに機能するものではなさそうです。どちらかというと日本の企業にとっては、タイ・バンコク南東方面レムチャバン港からベトナムホーチミン、ブンダオを結ぶ南部経済回廊のほうが様々な意味で利便性がよさそうです。この経済回廊にはJICAを通じた支援により、日本にとって少しでもプラスになる取り組みが行われています。
午後のJICAでのセミナーの後、夕方は都内に移動します。過去のJCのお付き合いのご縁で、現在、ある分野で売上数千億円、世界シェア上位にあり、日本では業界最大手である企業グループの海外事業を統括されている取締役の方にお話を伺いました。この数年で一気に海外進出を加速していることから、以前よりとても気になっていたのですが、話をお伺いして納得です。文章に起こすことは避けますが、およそ1時間強のインタビューの中での印象的な一言だけ。「ジャンボ尾崎も素晴らしいけど、世界の青木を目指すのもいいかな」と。その他、早速、来週の授業で学生に伝えたい内容が多い（もちろん守秘義務は守ります＾＾）、収穫の多いものでした。
今や企業も大学も世界に打って出る時代ですね。
だからというわけではありませんが、今日も現地に1.5時間ほど早く着いたので、馬車道からみなとみらいに移動する途中の小道に入ったところに、スリランカ料理のお店を発見、そこで食事をしました。
（セミナー開始まで時間があったので、早速入ってみます）
（こういうインテリア、私の好みです）
（こちらはスリランカという感じですね）
（スリランカカレーのセットにしました、結構なボリュームです。そしてスリランカといえば紅茶（右下）です）
（この赤い液体…何かわかります？ついこの前のランチでの失敗を、また私はやりかけました。「氷の入った何かの食前酒かな？」飲もうと思うと流れない。ムムッ！と思いきや…、デザートの紅茶ゼリーでした（笑））
（カレーはチキンと白菜のような根菜系、「良くかき混ぜてね」とのことでしたので、しっかり混ぜました。そして食べました。意外にも結構コクがあり、美味しかったです。）
