How complicated is Thai local public transportation?−タイの現地の乗り物は難しいぞ!?
バンコクでは渋滞が激しいため、都内の移動は出来る限り電車(BTS, MRT)を使い、タクシーや送迎車を使うのを避けるのが一般的です。手っ取り早いのが、最寄り駅まで電車を使い、そこからモーターサイ(バイクタクシー)ですが、モーターサイは結構危ないです(学生には利用を避けるように伝えています)。しかし観光地の中には、電車が通っていない場所も未だ多く、そういう場所にはタクシーかバスの利用になります。
そのような観光地の中にあるのが、タマサート大学のタープラチャン(王宮)キャンパスです。知り合いの先生もここに通うのに苦労されています。私も何度も行く用事があるので、これまで様々な方法を試してみました。
①地下鉄で最寄駅フアランボーン駅まで行き、そこからタクシー(緊急時はモーターサイ、以下同じ)
②スカイトレインで最寄駅ナショナルスタジアム駅まで行き、そこからタクシー
③センセーブ運河西行きで西の終点パーンファーリーラート船着き場まで行き、そこからタクシー
その他、冷房付きバス524番でのんびり移動や、①、②の最寄り駅を変えてなど。
結果的には、③が最も早いのですが、しかし大学のある王宮周辺は超渋滞地域ですので、相当に余裕を見なければいけません。そこでタマサート大学の先生から、以前より薦められていたチャオプラヤ川を使った移動を試してみました。
タマサート大学の南側の門を出ると、目の前がプラチャン船着き場です。先生方が一旦対岸に行くとかおっしゃっていたので、どうやらこの船着き場にはチャオプラヤエクスプレスは停まらないようです。素直に渡し船に乗って対岸へ。
(ドナドナ感を感じる渡し船…)
対岸につきました。するとなんと素晴らしい。ローカル感と情緒あふれる、かつ活気のある街並みが広がっていました。
軽く散歩をして、再びチャオプラヤエクスプレスを待ちます。待ちます…。あれ?来ない。どうやらこの船着き場も停まらないようです。近くの人に聞くと、川を渡れみたいなことを言います。それで「川を渡ってきたんだよ」と言うと、どうやら別の対岸を言います。「マハラート」といいますので、「プラチャン」ではない、ということは別の対岸に行くということですね。
ちなみに最初、「マハラート」といわれても何のことかわからなかったのですが、どうやら"Maharaji"のことをそう読むようです。そういえばこの近くのホラースポット(といいますか、Siriraj Medical Museum)で有名な"Siriraji"病院は「シリラート」病院といいますね。
というわけで再び対岸へ。ちなみに渡し船はそれぞれ3バーツ(10円程度)です。
(渡し船を操縦する船長さん。ちょっと気になったので、スボンであることを確認^^)
マハラート行きの渡し船で驚愕、セーラー服を着るおっさん、もとい船長さん。そうか、船乗りですからセーラー服で当たり前ですね。日本でおっさんが着ていると、怪しいコスプレの人になりますが。
(ようやくチャオプラヤエクスプレスの目印、急行のオレンジ旗を発見)
マハラート乗り場から無事にチャオプラヤエクスプレスに乗り、優雅な景色を眺めながら、スカイトレインのサパーンタクシン駅に到着です。
ということで、慣れれば渋滞なしのこのルートが良さそうです。
④スカイトレインでサパーンタクシン駅まで行き、チャオプラヤエクスプレス。
当面は、③と④を比べてみたいと思います。
セーラー服の船長さんが操縦する渡し船との合わせ技での移動など、船も少々ややこしいですが、バンコク都内の交通はまだまだ驚くべきといいますか、日本と感覚が異なるものがあります。例えば複数人数の利用であれば、タクシーが電車より断然安い場合が得てして多いです。
その他には、ロットゥ(「四角い車」の意)といわれるハイエースでの移動です。日本でいえば、相乗りの、ルートが決まったジャンボタクシーです。高速道路を時速150kmぐらいで飛ばします。危ないです。
タクシーは、乗車拒否は当たり前(乗車拒否は原則的にないとされる日本が逆におかしいのかも?)、メーターを回すのが原則ですが雨が降り出すと強気の交渉制に変わることもあります。また乗せるときは、行き先がわからなくても取りあえず客を乗せて走り出します。ある程度の場所まで行って、わからずに困ることも…。
バスはのんびり走ります。冷房がかかったバスは、車掌に行き先を告げ、距離に応じた料金を請求されるものの、これが意外に同じ場所で乗り降りしても、日によって価格が微妙に異なります。路線バスには時刻表がないのですが、全然来ない時もあれば、3〜4台同じ番号のバスが来たりします。無料バスは廃止になるといわれつつ、本日現在まだ走っていますし、その他にも以下のように何かが違います。
(左/走行中ですが、メーターが0。右/床は板1枚、その下の道路が見えます。)
(お、運転手さん、新聞を日よけにでも使うのかな?って、渋滞に飽きて新聞を読みだします。)
この国にいると、仕事が立て込んでいても、こういう光景は心が和み、どこかゆとりをもって過ごすことができます。これもタイの魅力ですね。
2月中旬から何だかんだでもう3週間、あと1週間で再び日本に帰国です。花粉との闘いも待っています(^^;;