I got lost on the way back to the airport. - 気がつけば遠くへ来たものだ…。


(確かに美しい島ですが、70年前も私たちの祖先は同じ光景を空の上から見たのでしょうか?)

 私は、日本から東南アジアやオセアニア行きの飛行機に乗るときは、選べる場合は、どちらかというと通路側を好みます。席の出入りはあまりしないのですが、窓の外の景色を眺めるのが、ときどき辛くなるからです。小さなころから、妙な想像力といいますか、それとも祖父母によく戦時中の話を教わったせいか、何か70年ほど前の光景(のようなもの)が頭の中に広がることが多いです。

 今回は窓側に座ることになったのですが、先ほど機長の気を効かせたアナウンスで窓の外を見ると、確かに写真のような美しい島を見ることができました。まだニュージーランドからの帰りの空の上ですが、オーストラリアの右上のほう、フィリピンとの間ぐらいの時の景色でしょうか。

 どのような戦争であれ、誰しもが戦争などは、決して好んで行わないでしょう。しかし例え東アジアで唯一であっても欧米帝国主義に抗うために、そして東アジアの共栄のため、自分の命より大切とも思える子供、自分たちの子孫の生活を守るため、個々にはきっと参加したくない気持ちもあった戦争に身を投じてくれた多くの先人が、どのような想いで零戦の中から70年前にこの光景をみていたのでしょうか。そのことを考えると、自然に心の中で手を合わせ、感謝と悲しみなどの様々な感情とともに、目に涙が浮かびます。

 オークランド博物館では、零戦の実機が展示されていました。
    
 (シバヤマ准尉が操縦した零戦だそうです。)
    
 (東條首相の言葉も紹介されていました。"This is the war to protect our Greater East Asia. Justice is with us and the victory is ours.")

 今回も、3日でウェリントンオークランド、ハミルトンをまわるあわただしい予定でした。

    
 (1日目:ウェリントン。街と中央銀行中央銀行には金融博物館が併設されています。)

    
 (まだ16時過ぎだ。20時20分の国内線まで、ウェリントンの街中を散歩しよう。しかし気のせいか、山に登っている気がする。まぁ傾斜の多い街だし…。)

    
 (って、これ、完全に山の上ですね。同じ道を戻るのが嫌いな性格なので、気合で突っ切って、再び街に出ましたよ。正確には、山の中の途中で曲がったという表現が正しいですが…。)

 何がすごいかって、スマホGPSですよ!このGPS技術といい、いま飛行機の中でwifiができる環境といい、人口衛星は素晴らしいです(明日、もし授業があったなら、その日の宿題はおそらく人工衛星を使って、新たな価値を創出せよですねw)。完全に道を間違えて、気づいたときにはKaroriとかNorthlandとかという地名あたりの、山の中にいたのですが、電池が切れかけの中、恐る恐る節電しながら、スマホのマップを覗き込み、出口を探しました。なんかトンネル交差とかがあり、相当面倒でした。

 今回の出張の全荷物(といっても、いつもの黒のブルネイバッグですが)を持ちながら、山の中をテクテク歩きます。久々に歩いたな…。心が折れかけた時、ヒッチハイクしようかとも思いました。意外にこっちのひとは声をかけてこなかったな(^^;。

    
 (2日目:オークランド。午前の時間に、オークランド博物館に寄りました。)

    
 (2日目の午後は、総領事公邸で懇親会です。高校の先生とお話をすることができました。公邸はさすがにいい場所にあります。近くには、プケコのいる場所も。黒いのがプケコ。)

    
 (最後の日の3日目:ハミルトン。ワイカト大学のSteven先生のお宅を訪問しました。その後、魚と飲茶をご馳走になりました(^−^)。)
 
 最後に、再びプケコ。心が休まりますね!くどいですが、プケコは黒いやつだけですよ。