Is it likely that time is traded in? - 時間が取引される未来がくる?


(行きの途中の休憩場所より、三方五湖の風景)

 時間の価値というと、ついつい院生時代を思い出し、タイム・ディケイ(Time Decay)によるオプションのプレミアム(本質的価値、時間価値)が減少することを思い出します。もちろん減少するのは時間価値のほうで、本質的価値は残ります。懐かしいです(笑)。

 そういう話ではないのですが、純粋に最近は私自身の時間の使い方が少し贅沢になったなぁと感じます。会社を経営していたころは、寝る時間さえ勿体なく感じる日々がありました。不眠症にもなった時期があります。もちろん今でも、昔の癖で、休みの日や夜に仕事をしていないとイライラすることもありますが、基本的に30歳前後の時に比べると、この40歳前後では、人間らしい生活をしていると思います。

 で、その当時なら私の中では考えられないことが先週末に起こりました。今年度はJSTの事業を遂行していて、本学の教職員の皆さん数名と福井県高浜町に行きました。

 朝出発です。高浜町には、休憩時間を含めても高速道路を使ったので、予定より1時間30分程前に到着しました。そこで先にご飯を食べようということになり、お店を探していると、気になる名前がありました。

 その名は「おこじょ」。もうこの名前は私の心をくすぐります。入るしかありません。医学部の先生からは、小浜市のお店を推薦されていたのですが、高浜町のこちらにしました。

 外観も内装も、期待を裏切らないものです!

 
    
 (レストラン「おこじょ」は土日のみ営業です。外観もいい感じ。)

    
 (いい内装です。)

    
 (これ、おこじょ?)
    
 (「なるべく」って何だよ〜。)
    
 (お茶目さもあります。)

 注文をして待ちます。15分。10年前ならこの時間がおそらく限界です。しかし待ちます、・・・30分。メニューを見ます。そ、そういうことか!

    
 (一見さんお断りならぬ、「お急ぎの方はご遠慮ください」って、せっかちさんお断り?)

 既に会場で打ち合わせをしておられる、別の先生に「ごめんなさい。開会時の主催者あいさつをお願いします!(><)」と伝え、さらに待ちます。1時間経ちました。出てきました。出てきた内容も期待を裏切りません。

    
 (メニュー「おこじょ」1500円。このボリューム、待っただけの価値はあります!)

 「時間があれば」このお店、オススメです!くどいですが「時間があるとき」に、また来たいです。この日に限っては、医学部の先生のオススメに従うべきでした(^^;;

 しかしみんなと一緒にいたせいか、美味しかったせいか、なんか楽しかったです。でも今回は運営を他の先生に任せていたとはいえ、最初の挨拶はごめんなさい…。

 難しい話はいろいろありますが、時間の価値って、身近なところでも考えさせられますね。その昔は、規模の拡大のための時間を購入するという考え方で、企業買収をしたこともあります。日常的には、特急料金を支払ったりもしますね。

 今でも、出張時に、所属機関の規定では費用が出ない「電車のグリーン席」や「飛行機のビジネスクラス」などの費用を、個人で負担することもしばしばあります。確かに到着する時間は同じなのですが、そうするときは、「乗っている数時間を、仕事をするために買う」と考えます。タイなど、追加料金を個人で負担できる物価の範囲の国では、私が数日連続で滞在するホテルにおいて、寝室と書斎が分かれているスィートルームにこだわるのも同様の理由です。一方で寝るだけと割り切っているときは、乗り物もホテルの部屋も全くこだわりません。

 もしかすると、将来的には C to C で時間を取引できる市場が誕生するかもしれませんね。私は時間の購入メニューが増えれば、実現が可能だと思っています。

 実際に私が研究しているオンラインゲームに関してのRMTリアルマネートレード)もある利害が働き、疑似的に時間の取引が行われているともいえます。時間をもつ人がオンラインゲームにおいて、その時間を使ってアイテムやゲーム内通貨を稼ぎます。時間がないけれども、お金を持っていてゲームを有利に楽しみたい社会人が、それをリアルマネーで購入してしまう構図です。余る時間⇔ゲーム内マネー・アイテム⇔リアルマネー⇔欲しい時間、という間接取引ですね。

 しかしRMTではいくつか問題点が指摘されています。時間取引所の実現には、まだ多くの課題がありそうですね。

 時間つながりで…、2月と3月のしろたんを忘れていました。

 
    
 (2月のテーマは?節分!)

    
 (3月は、春ですね。当地は今日も雪が降っていますが…)