Although the market is not located at a railroad, Thai people still call it "Railroad Market". - タラートナット・ロッファイ(鉄道市場)は2013年に移転しましたが、今でもそう呼ばれています。


バンコク鉄道市場の中のとあるお店、一瞬倉庫かと思うようなぬいぐるみ屋です。ぬいぐるみ専門店だけでも相当数ありました。)

 タイから日本に帰国しました。今回はイサーン地方のコンケーンと、中部のバンコクにいたのですが、バンコクではようやく鉄道市場(タラートナット・ロッファイ)を訪れることができました。

 なぜ鉄道市場というかというと、2013年以前はカムペーンペット(Kampaengpet)通り近くの鉄道の敷地で週末に開かれていたことから、そのように呼ぶようです。しかし同年にシーナカリン(Srinagarindra)通り近くに移動しました。それでも引き続き鉄道市場と呼ばれています。といいますか、看板にそのように書かれています。

    
(汽車のマークがわかりやすいですね)

 移設前に行きたかったのですが、タイには市場が多すぎて、他を見て回っている間に移設してしまいました。しかし先日、あるタイ人から「週末は鉄道市場で店を出しているんだ。こっちのほうがオススメだよ。」と声をかけられたので、今回向かってみました。

 この2013年の移設ですが、カムペーンペット(Kampaengpet)通りとシーナカリン(Srinagarindra)通りでは、場所が全然違います。移動後のほうは鉄道駅からも距離があり、最寄駅からバスかタクシーになります。一番わかりやすいのが、エアポート レールリンク(Airport Rail Link)、シティライン(各停)のフア・マック(Hua Mak)駅からシーナカリン通りをまっすぐ南に10〜15分ほど下がってくる方法です。シーナカリン通りのソイ51を入ったところです。BTSの駅だとオン・ナット(On Nut)駅かウドムスック(Udom Suk)駅からそれぞれの通りを進んで、シーナカリン通りを目指す方法でしょうか。その場合は時間が20〜30分ほどかかると思います。タクシーを使う場合は「タラートナット・ロッファイ」でイマイチな場合は「シーナカリン・ソイハーシップエット」か「シーコンスクエア」と伝えれば良いと思います。

 
    
 (シーナカリン通り沿いの入口、シーコンスクエアに向かって右横のこの看板を曲がって入っていきます。最初に出迎えてくれるのが、通路左側のペット関連のお店と右側のロックカフェの数々です。)

 到着して驚くのがその規模です。週末夜のみのフリマを加えると、有名なチャット・チャック市場に匹敵する規模かそれ以上です。しかも通路が広いし、何より安いです。チャット・チャック・ウィークエンド・マーケット(Jatujak Weekend Market)は外国人が多いのですが、こちらは場所柄か先週の日曜日夜を見る限りタイ人が大半でした。また若い人と家族連れが目立ちます。
 
    
    
    
    
    
    
 (屋内のテナントもあれば、屋外のフリマもあります。)

 この規模で「お店を出しているから、会いに来い。」といわれても見つからんがな(笑)。チャット・チャックより飲食店が多いことや、人が通る道が広いこともこちらの特徴です。

    
 (これがフリマの一区画のようです。)

 お腹がすいたので、何か食べようとしたら、見慣れたものがありました。
 
    
 (あなたが売っているのは寿司ではありません!いや何か、というか全然違うぞ!)

    
 (あなたが売っているのは焼きそばではありません。確かに日本でも同じ店で売ることはあるけれど、明らかにたこ焼き専門店だし…)

 やきそば?の人に「写真撮ってもいい?」って聞くと、普通にOKというので、どうも本人は確信犯ではないらしいです。中身はタコが売れ筋のようですが、それ以外にもカニカマボコなど色々と種類があります。味は…、日本のものよりやや硬いですが、タコが大きく、味も日本同様に美味しいです!安いです、大きめサイズ5個で35B(約115円)。しかもキャベツが下に敷かれています。

 喉が渇いたので、飲み物を探します。お、20バーツ(約65円)もするけど、何だろうと、ブルーベリーを注文してみました。

 

 エキスを1杯、炭酸を加えて…。着色料ソーダ、よく言えばカクテル「マリン・スノー」からカルピスとビールを抜いた味、ぶっちゃけるとブルー・キュラソーソーダで割ったノンアルコールカクテルです…。
 
 日本が国を挙げて日本食の認定制度を作ろうとした理由がわかります。ちなみに今週は在タイ日本大使館にも用務でお伺いしたのですが、その応接室には日本食のモデルが展示されていました。その気持ちもよく理解できました(^^
 
    
    
 (在タイ日本大使館の応接室の飾り物)

    
 (こちらはコンケーンの露店で寿司として売られていたもの)

 海外に訪れたとき、こういう差異を知ることも楽しいのですが、できればそこで反対に「日本はどうなんだろう?」という気づきを得ると面白いですね。中国人留学生が時折「日本の中国料理は味が薄く美味しくない。あれは中国料理じゃない。」といいます。きっとフランス料理やその他のフードも、その国の人が作っていないものは、もしかするとタイ各地の日本食で感じるレベルの差異が出ているのかもしれません。