It's not necessary to say that the key to local vitalization is personnel training. - 政策の実現は人づくりから


国道2号線のコンケンとウドンタニの中間地点、夕方の陽射しの中、販売の手伝いをする姉妹。偉いです!)

 タイでは様々な場所で"OTOP"という四字熟語ならぬ四字略語を目にします。これは"One Tambon One Product"の略、つまり「一村一品政策("Tambon"とは日本でいう「村以上群以下」にあたる行政単位)」です。

 こちらの漢字四文字は「どこかで聞き覚えがあるなぁ」という人も多いと思います。そうです。実は日本のかつての大分県知事 平松守彦氏が1979年に提唱し1980年から始まった「一村一品運動(OVOP; One Village One Product)」が手本となっています。

 同氏は、地域が自立し、無理なく地場産業を興すことを目的としてこの運動をはじめました。取り組みを広めるため、地域のリーダーを育てること、つまり人づくりに力を入れたことは有名です。

 日本の大分県が起源ということもあり、以前からタイのOTOPには市場調査と絡めて興味を持っていたのですが、本日午前にウドンタニからコンケンに向かう国道2号線途上に何度もOTOPの文字を見たので、夕方の帰りに何を売っているのか確認しました。

    
 (行きはアポイントがあったため何を売っているのだろうと気になりつつも通り過ぎます。延々とさとうきびのようなものを売っている出店の数々…、帰りに寄ってみよう。)

 帰りにどのお店に寄ろうか迷っていると、どうやら学校から帰ってきて家のお手伝いをしている姉妹の店がありました。車を止めて「ニーアライ?(これは何?)」と聞いても、とにかくたくさん手にして「(これだけで?)100バーツ!」と返してきます(会話になっていない…)。とにかく買えばわかるかと購入し、「写真とっていい?」と尋ねると、こちらはわかったようでポーズを決めてくれました(笑) 車に乗り込んだ後も手を振ってくれるいい姉妹でした。

 タイのOTOPには星でランク付けがされており、ウドンタニだと竹で編んだかごなどが有名ですが、これはどうやら竹ではなくサトウキビ?で、しかも食べ物のようです。

    
 (さっそく中を見てみると、もち米が蒸してありました。とても甘くて美味しかったです。)

 ウドンタニというと、サトウキビももち米も確かによく収穫されます。ウドンタニの街の中は商業が盛んなのですが、街の外環状道路?を出ると一面が畑ですから、この製品がOTOP製品になるのも自然な気がします。

 私はイサーン地方やラオスによくある竹筒に入った普通の蒸したもち米が好きなのですが、甘かったもののこちらもなかなかいけました。