Something like that ! - 「そんなところだろう」と思っていましたが(^^


(むしろいつもより静かで平和な民主記念塔、車がブンブン走っていないのも安全!)

 今朝、日本に帰国しました。今回はスィーパトゥム大学で国際研究会に参加、および金融教育に関する中学校、高校へのインタビューを行うことが目的で(タイでは基本的に中学と高校は同じ場所のようです、日本と同じで前期中等学校(中学校)までが義務教育です)、3泊して帰国という短い滞在でした。その短い期間でも、研究以外に「おまけ」で確認したいことが1つありました。タイの反政府デモの様子です。

 メディアを通じて情報を得ると、タイのこのあたりは「さも」危ないかのような錯覚に陥ります。しかしご覧のとおりです。「超静か」、「平和」、場所によってはあまりにも人がいないので歩いていて「寂しさ」すら感じます。「ヤマを超えた」のかそれとも「もともと報道されているほどのことではない」のかのどちらかです。またこの静かな光景は、むしろ今しか見れないという意味で貴重であると感じます。

    
 (今回の訪タイの1番目の目的はスィーパトゥム大学でのこの研究会です)

    
 (2つ目は中学校、高校への金融経済教育に関するインタビューです。しかし図書館がカラフル…)

 最終日、飛行機離陸の時間までに「おまけ」の目的を達成しなければなりません。事前の日本のメディアによる情報では反政府運動バンコク都内は渋滞などと言っていたので、どうやって民主記念塔のほうに近づこうかと思案した結果、「『例の方法』でええやん」と、センセーブ運河を"Go west!"します。船はいつもの通り満員です。

    
 (船はいつもと同じです。プラトゥナームで乗り換え、さらに西へ)

 この西へ行く船は低い橋をくぐらねばなりません。「ぶ、ぶつかる〜」と思いきや、天井が「す〜」と下がります。立っている乗客はみなしゃがみます^^

    
 (西の突き当りに着きました。船を降りると、「あれ?」あまり人がいません。静かです)

 よく見ると、黄色い柵がされていて(反タクシンカラーを意識してかな?)、一応、その中が「占拠している」とされるエリアのようです。占拠というか、ただ囲っただけで、誰もいないやん。いつもは超渋滞する目抜き通りの真ん中を、颯爽と歩きます。

    
 (一応、反政府運動をやっていることにはやっているようですが…)

 反政府運動→人が集まる→お店を出せば売れる?ということでお店がところどころ出ています。

    
 (人がいました!しかしゆっくりとした時間が流れています)

 明らかに外国人の私なのに(そもそも外国人がいることが場違いな場所ですが…)、おばちゃんが手招きします。なんと炊き出しを振る舞ってくれるようです!この炊き出し付近には人が多かったです。実は思いを持った反政府運動の人もいるけど、意外にこの炊き出し目当てに反政府運動に参加している(この道に住んでいる)人も多いのではないでしょうか(笑)

    
 (こちらに住んでいると、雨風は凌げるし、食の心配もなさそうです)
    
 (みなさん静かに何かを見ています。大きなテレビも完備のようです)

 一つの村経済の形成という意味では興味を持ちました。ということで、目的も達して民主記念塔からカオサン通りの方に移動します。むしろこちらはいつもより人が少ないです。カオサン通りは本来、外国人が多いことで有名ですから、外国人はメディアの報道などの影響でこの地区を避けていると思われます。いつもより様々な意味で安全でしたが…。

    
 (こういうカオサン通り周辺もいいですね)

 日本を出たことがない場合、ついついメディアの報道を鵜呑みにしがちですが、このように時間差による違い(もしかすると過剰報道)も存在します。大切なのは自分の目で見て把握し理解することです(もちろん危険は避けて)。それを行うかどうかで、その人の価値観、生き方が大きく変わります。

 毎年、多くの学生をタイに連れてきていますが、たった2週間の滞在でも彼らが大きく成長することがわかります。帰国後、他の先生方も口をそろえてそのようにおっしゃいます。大学内に閉じこもらない教育も大切だと、つくづく思います。

 → 参考ブログ(2013年12月14日)
 → 参考ブログ(2011年8月13日)