Cotton candy shop "Fuwari" wasn't open although I visited it, and after that,... − 東京大報告会のついでに綿菓子屋「ふわり。」さんに行くも


(雪!?この日は東京でもまだ残っていました。先週16日は東京大学伊藤国際学術研究センターにて国際産学連携の報告会がありました)

 昨日22日は、地域産業界と本学の交流イベントが福井商工会議所で行われ、本学研究者の研究紹介、文科・経産・企業の方の講演会、そして交流会と、盛況のうちに終わりました。興味深かったのが、産学連携で成長してこられた企業の方の講演内容です。「企業の社長も大学の教員も、世界を歩いて回り現場を知らなければいけない」「メッカの方向を示すアプリ、色を付けることで売れだしたインドの白モノ家電など、これこそが顧客の視点に立った開発じゃないか」など、現場主義の重要性を説いておられたのですが、これは企業のトップも開発も、大学における工学にも社会科学にも当てはまることだと思います。

 ちなみに後者については、授業で同様の内容を扱ったことがあるのですが、「メッカの方向を示すアプリ」とは、イスラム教崇拝者が1日5回メッカの方向にお祈りをしなければいけなく、その方位を知るために使う「キブラコンパス」の代替となるアプリです。「キブラコンパス」よりスマホアプリが優れている点は、お祈りの時間も同時に確認できますし、3軸対応機能により水平になるよう気を遣わなくても測定できることですね。技術は常に進歩します、もちろん今この時点でも世界のどこかで何かが進歩していることでしょう^^

 インドの白モノ家電のお話は、インド人は色をついたものを好む傾向から、冷蔵庫などをカラフルにすると売れ行きが伸びたというものです。こちらはグローバル人材育成に関わる教育・研究関連では当然とされていることですが、現地の特性を把握するには、現地採用スタッフときちんと対話できる人材が必要であり、そのような人材の育成のためには、現地で働く日本人駐在員が、現地を理解するために日本人コミュニティから脱し、現地に溶け込む力をもつことが、新興国の市場競争で勝ち抜く秘訣であるということです。そのような中から、現地の当たり前に気づき、顧客志向の製品やサービスが生まれます。

 講演された同社長は、政府はこのようなソフトな人材育成部分に補助金をつぎ込むべきであると述べておられました。同感です。

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 先週16日の水曜日に東京大学で国際産学連携に関する報告会がありました。産学連携に関しては、共同研究、知的財産からアントレプレナーシップ教育(起業教育)まで、幅広い分野を扱いますので、ここに国際がつくとさらに広がりを持つのですが、午後から夕方にかけて、じっくりと順に話を聞いていると、あっという間に時間が経ちます。

 もちろん興味をもったのは、国際を絡めたアントレプレナーシップ教育であり、東京大学では学生個々のビジネスプランを、海外において、海外の投資家の前で説明するという、非常に興味深い取り組みをされています。同教育の取り組みを海外で行うことの意義を私としても以前から明確にしたかったので、質疑応答の時間に質問をさせていただきました。

 説明をご担当されていた先生からは「世界に通用するビジネスをつくる」という趣旨の説明だったのですが、そこにモデレーターをされていた各務先生が「英語できちんとビジネスプランを説明するスキルを養成する」と補足されました。「なるほど」と思うと同時に、起業教育の原点に立ち返った部分があるような感覚も持ちますね。

    
 (東大赤門の対面側にたいやき屋を発見、日本一という言葉に惹かれ150円で購入、何が日本一なのだろう!?創業者橋本氏が「このたい焼きの味は日本一たい!」とで言ったことからだそうな…。)


 この日16日の報告会が午後から開始でしたので、その前にある目的地に向かいます。それは京成立石駅、その近くの綿菓子屋「ふわり。」さん。

    
 (品川駅から京急で1本、京成立石駅へ。駅前に商店街。)
    
 (なんとなく昭和の雰囲気を思い出す町並みです。)

 この辺だろうと思うものの、それらしきお店がない。歩き回っていると、看板があった。え、先を左って、先には道らしきものはなく、超細い路地しか見当たらないんですが…。

    
 (看板を発見、でもこの先に左に曲がる道などはないけど。まさかこの路地?)
    
 (あったw、そして11時から開店のはずなのに、戸は開くものの誰もいない…)

 近くの商店街近くで1時間ほど早めの昼食をとりながら待つものの、人が現れる気配なし。東京大学の報告会が始まる時間1時間前になったので、この日は諦めて帰りました(^^;

    
 (商店街を歩いていると、脇道に気になるお店が。「羊羹屋」と書かれていますが、どうみても定食屋です。まぁ入ってみましょう。やはり定食がありました。コーヒー付きでランチ800円です)

 翌日、「ふわり。」の経営者、竹内力也さんに電話をしてみました。すると色々とお話を聞くことができました。実は話を聞きたかった理由は、昨年末NHKの番組制作の方から、同店の経営戦略スタイルについて質問をうけ、1月11日のブログに書いたような基本的なことをお答えしたのですが、その裏といいますが、実情と合致しているか、より詳細な確認を取りたかったためです。

 やはり文献やネットで知る情報よりは、現場主義が大切です。ちなみに17日現在、「ふわり。」の竹内さんによると、この地での営業は終了予定で、今後は何も決まったことがないとのことです。