If his past "Deed!?" is taken into consideration, I presume that he spoke intentionally. − 鳩山氏はかなり前から周到に考えて行動しているのでは?(ここまでくれば"Deed"という表現の皮肉度合が増します…)

 一昨日、昨日のセンター試験は大変お疲れ様でした。受験生はもちろん緊張して臨まれたと思うのですが、受験生の人生を左右する事柄と考えて対応する試験監督の業務も、それに劣らず張りつめたものでした。国語、理科、数学の時間を担当したのですが、何か質問がでるかなと問題を眺めていると、私が受験したおよそ20年前に比べ、国語が難しいような気がしました。一方で数学ⅡBを見ていると、丁寧な誘導があり、それに沿って機械的に答えが出てしまうので、こんなに簡単だったかなぁ?という印象を持ちました。

 さて、つい先日、あるNPOの方から、鳩山氏が中華人民共和国にて「尖閣諸島が日中間における係争地であること」の認識を伝えたとされる件について、抗議に関する相談を受けました。もちろん想いは同じでしたので、以下のような主旨でポイントをまとめ、その方にお伝えしました。

・鳩山氏は改心し、中華人民共和国に対し、自身の誤認識を明確に説明すること
 同氏は確かに、今や「一個人」です。しかしわが国のどのような人物でさえ、中華人民共和国の高官に「一個人」として会えるはずがありません。この時点において同氏が「元首相」であったかどうかという以前に、「一個人の行為」という身勝手な言い分をする余地はなく、同氏の行為が「一個人の発言」とならない明確な根拠が存在します。

・日本国益を毀損した自身の行為に関し、鳩山氏は日本国民に深く謝罪すること
 日本国の官房長官が、同氏の行為を憂慮し批判したことは当然の行為ですが、このことに対し同氏は「勉強されて、その中から早く答えを見出すべきだ」と返したとされます。
 このような発言は、国民を代表して公務に当たる官房長官に対して非礼にあたるのみならず、元首相であった同氏が尖閣諸島には領土問題そのものが存在しない」とするわが国の方針を理解しているとは到底思えず、日本国民の誇りと尊厳を傷付ける言動でした。この自身の発言に対し、同氏は相応の責任を取るべきです。
 また同氏は「言論の自由」の範囲を誤って認識していると言わざるを得ません。「言論の自由」とは、他人に悪影響を与えない範囲において許容されるものですが、同氏の発言は、明らかに日本の国益を損ねており、多くの日本国民に損害を及ぼしています。
 同氏が首相となる前は、日米安全保障条約において日本と米国はそれなりの結束が保たれていました。それゆえ中華人民共和国は日本に対し強気の姿勢にでませんでした(安保の是非については趣旨からそれるので割愛します)。しかし同氏が、日米の絆を平気で破る虚言"Trust me"などと軽々しく発言し、それを守れず、結果としてその約束を反故にしました。それを受け、少なからずわが国は米国からの信頼を損ねたと断言してよいでしょう。そのような日米間の結束の崩壊に付け込んだのが中華人民共和国をはじめとする、困った周辺国です。
 このようなこと以外にも、「日本列島は日本国民だけのものではない」と発言したとされることなど、今までの同氏の言動を冷静に振り返ってみると、同氏はかなり前から周到に考え、日本国益を侵食するような行動を取っていたのではないかとさえ思えてしまいます。私は基本的にこの政党という肩入れや贔屓はなく、その時々の各政党の方針で判断するほうですが、既に国会議員を引退された同氏については、思わず多くの不満を言いたくなります。同氏の日本人アイデンティティはどのようなものなのか、とても不思議です。

 ちなみにタイトルで、"behavior"や"conduct"ではなく、"deed"としたのは、もちろん皮肉を多分に含んでのことです(念のため)。呆れを超えて、ご立派です。