How far along are you on the project? − ドリームワークスタイルプロジェクトを実施しました

 昨日、学部の授業で「ドリームワークスタイルプロジェクト1日目」を行いました。これは昨年、経済産業省を中心として企画され、本学でも実施したものです。今年は本学産学官連携本部が企画し、教育地域科学部の支援と地域商工団体、企業の方々の協力を得て、私が担当するキャリア教育科目の4授業回を利用して実施しています。なおこのプロジェクト名、とてもいい名前です。もちろん使用許可を得て実施しています^^。

 目的は、学生自らが主体的に企業訪問や業界人へのインタビューを通して、地域企業の魅力を見出すことです(昨日夕方のNHKのニュースでは、中小企業への就職へのミスマッチの解消が目的で本学で実施と紹介されていました。昨年の経済産業省の意図はその通りです。しかし私の授業ではあくまでも就活ではなくキャリア教育をメインにしています)。具体的な取り組みとして、各個人がインタビュー担当企業の魅力を紹介する記事を作成し、グループでプレゼンテーションを行います。昨日はその1日目の企業インタビューの日です。次の授業でグループ発表です。

 
 (インタビューの風景)

 「4授業回もあるのだから、真ん中の2授業はグループで相談する時間にし、4回目にプレゼンにしてほしい」という要望が出ることは想定していたのですが、敢えてこの強行軍のようなスケジュールを組んでいます(まずは学生グループがタイトなスケジュールの中で作成し、真ん中2回の授業で、サポートに入っていただいている研究員さんらの指導や評価を経てブラッシュアップする計画です)。

 「授業時間内で学生同士で議論する時間が少ない」点には実は意図があり、1授業目と2授業目の間に冬休みを挟んでいます。その期間を活用してほしいと願い、あえて休み明けの2回目の授業でプレゼンを設定し、冬休みにグループで相談しないと上手く実行できないようにしています。

 大学生ですので「授業でやらされている」部分でしか動かないのではなく、自ら動く必要の「認識」をもつことが大事だと思っています。この科目では「くどいくらい」学外活動や自主性に結果が左右される活動を取り入れています。

 昨日のインタビュー後、学生にアンケートを取りました。地域の企業の方々へのインタビューはとても良い気づきになったようです。

   
 (項目ごとの回答割合です)
 
 (項目ごとの単純平均値です)

 これらの項目はキャリア教育系の科目では、常に私がモニタリングしている教育要素の指標にもなっているのですが、面白い結果がでました。ビジネスの理解への評価は高いが、時事経済の理解はやや高いレベル(どの項目も高い結果がでていますが)といえます。今回調査した項目では、相対的に両極端に位置します。まさに今現役の企業経営者の方々でしたので、最新の話題を提供していただいていますが、これはミクロとマクロの視点の違いか、それともまだ深くインタビューする余地があるのか、何はともあれ企業訪問のアポイントをとった学生らが、今後さらに深く内容を掘り下げていくことに期待しましょう。

 このプロジェクト、新年にあと3回続きます。敷かれたレールに乗って受動的に活動するだけではなく、自ら能動的に動かないと本当に良いものは出来ないこと、その気づきが生まれればと期待をしています。そしてお忙しい中、学生教育にお付き合いいただいた企業の方々に深く感謝です。

 "How far along are you on the project?" 各グループのプロジェクトの進行度合い、楽しみであると同時に、どうなっているか少々不安でもあります^^;