SAMSUNG, Achilles' tendon of the South Korean economy ? - アジアの企業に学ぶ !?

 本日は研究に関する出張です。今日、明日と学会参加(東京)、その後、明後日の日曜日は移動日で、来週月曜日より遅めのお盆休みor夏休みをいただいています。お正月を除いて、数日間の休みは、ん?前職、前々職を通じても、何年振りだろう?(お盆はなぜか毎年仕事^^;) 今回は関西空港から出国し、(第三国経由で順調に入国ができれば)ラオス放浪の予定です。といっても金曜日には帰国し、来週土曜日からの3日間は越前市で行われる丹南産業フェアーに大学としてのブース出展の担当があります。

 さて本日、東京都世田谷区は小田急成城学園前、そこからバスで10分ほど、日本大学商学部キャンパスまでやってきました。今日、明日と日本経営学会に参加です。

 
 (小田急線「成城学園前」駅です、駅前は昔(17年前ぐらい)とあまり変わりません)
 
 (日本経営学会はもう86回目の開催だったんですね)
 
 (やってきました、日本大学商学部キャンパス)

 本日、興味をもったテーマは、「アジア企業の経営から学ぶ」という統一テーマです。中国と韓国の企業経営における最新の成功要因を学ぶことができました。

 特に興味深かったのが、サムスングループの成功要因についてです。先日のブログで、レヴィット教授の言葉 "Creative imitation"(創造的な模倣)に触れましたが、サムスングループの成功にもこの言葉が当てはまりそうです。

 中国、韓国、台湾企業というと、成功要因と言えば真っ先にリバースエンジニアリングが思い浮かびますが、同グループの場合は同じ模倣でも、そのレベルが違います。今日の発表を聞く限り、組織、人事に関してはGE社を模倣しつつ、さらに創造的な発展が感じられました。

 「日本企業がやられるのも無理はない」と感じた部分は、40代定年ともとれるような厳しい人事システム、エグゼクティブに対する徹底的な教育、さらに規模が違うグローバル産業人材育成(←ローテーションに全く不自由しないある仕組みが確立できています)、そして(強みか弱みかが論点となる)オープンイノベーションです。

 質疑の中では、オープンイノベーションに対し、企業の研究レベルという視点で批判的な見解も出ていました。しかし私は、むしろ中長期などという余裕がなくなっている日本企業こそ、短期的な成果を生みやすいオープンイノベーションにも復活の糸口を求めるべき時だと思います。

 何はともあれ、今日の興味の中心は中国、韓国といった「東アジア(特定アジア)シリーズ」でした。そして明日はベトナム、タイ、マレーシアの日系企業行動に関する発表がなされます。つまり明日は「東南アジアシリーズです!研究に関する出張は、楽しいものです。やはりいいものです!!

 
 (会員総会まで出ていたので、帰りは夜です。小田急線「祖師ヶ谷大蔵」駅まで歩き、新宿でとったホテルを目指します)
 
 (ってなんだこれ?「祖師ヶ谷大蔵」はウルトラマンの街だそうです。駅のホームの電車が入ってくる予告音楽も「♪き〜たぞ、われら〜の、ウ〜ルトラ〜マ〜ン」でした)

 最後に韓国経済について素直に思ったこと…、韓国経済におけるGDPベースでのサムスングループのインパクトは大きすぎます。このグループが傾けば、持ち直しつつある韓国経済も再び危機になるかもしれません。同グループは韓国経済のアキレス健です。