グローバルな時代における大学の役割を再考する機会

 一昨日、月曜日の午前中の授業後、すぐに東京に移動し、月曜夕方ならびに火曜と都内で研究に関連した用務を行っていました。その中の1つ、火曜の午後は外務省にて、「大学とODA」というシンポジウムが行われていました。まさに来月行う海外調査と重なる部分も多く、「これは!」ということで聞いてきました。

 その外務省の趣旨は、「大学は『組織(法人)として』ODA事業に参画すべし」というもので、その参加による大学側のメリットとしては、
1.大学の国際化につながる(世界における大学の価値を高める)…今の文部科学省の方針に適合
2.大学の経営(財政面)に寄与する…国立大学と言えども今は個々に国立大学法人として成り立っています
3.学生や研究員などの若手研究者に対する理論的学習を現場に生かす活躍の場の提供になる…今や教育の質も内容も一昔前の大学の授業形態とは異なる部分が増えています
となります。

 またODAの意味合いそのものも従来とは大きく異なってきました。「途上国のため」だけではなく「国内中小企業のため」という要素も加わり、そこには「中小企業の海外進出に対して、大学がコンサルタント的な役割を担ってほしい」「ODAの活用を契機として、中小企業の海外事業展開へ結びつける」という意図が存在します。

 本学でも数年前からグローバル化を意識した取り組みが行われており、特に私が所属する本学産学官連携本部や以前にいた京大VBLでは以前より意識してきたことですが(実際に私も地域企業と共に提案を出したりしてきましたが)、ようやく国としても主たる流れになってきたかなと思います。

 
 (外務省8階には和・洋・中とすべてのレストランが揃っています。私は洋を選び、鯛のフライのソース掛けにしました)