「海のミルク ‐ 牡蠣」〜厳島神社に参拝し、その後、牡蠣を食しました〜

 昨日、広島出張2日目は、朝9時から会議開始。少々、出発に手間取ったため、タクシーを捕まえていざ行き先を告げると、いまいち通じない…。「『ぎんざんちょう』(銀山町)の駅前のビルに行きたい」と伝えたのですが、何度かやり取りした後、「それ『かなやまちょう』じゃ?」と聞かれました。「『銀』に『山』に『町』です」と答えると、「かなやまちょう」と読むとのことでした。「『石見銀山』は『いわみぎんざん』ってよむやん!」と思いながらも、その後は順調に進んでくれて、開始時間前に無事到着しました。

 今回、広島大学が主催校なのですが、キャンパスが東広島駅近くのためか、広島市内のビルの会議室を会場で使っています。国内外の学会等の場合、朝9時開始といえども、朝9時に全員が揃うということはまずないのですが、なんとこの会議では席(大学別に指定席)の埋まり状況を見る限り、全員定時参加です。

 この日は大学間連携などの将来に関する話題を中心に意見交換が行われました。そしてお昼に会議は終了。今日のお仕事はここまで! ということで、「今から宮島に寄って帰ります」と伝え、キャリア開発センターの先生とビルの前でお別れしました。

 今年の大河は平清盛ですから「平家の守り神である『厳島神社』」をまず年始に、そして日本三景の一つ『安芸の宮島』」「日本三大鳥居の一つ『厳島神社の大鳥居』」「日本三舞台の一つ『厳島神社の平舞台』」この3条件を見ないで帰るわけにはいきません!

 広島駅からJRに乗り、宮島口駅で下車、すると会議でみかけた他大学の先生の姿も(笑)。そこから海のほうに5分ほど歩き、フェリー乗り場へ。フェリーは「宮島松大汽船」と「JR西日本」の2社がともに10分間隔で運行、つまり5分間隔で行き来しています。運賃も同じ、それぞれのフェリーを見た感じ、どうも見た目には同じ型式、よって行きと帰りでそれぞれを乗り分けることにしました。

    
 (左:JR宮島口駅、宮島のフェリー乗り場までは、広島駅からJRと広島電鉄の2つがありますが、「所要時間の短さ」(JR)と「価格の安さ、および歩く距離の短さ」(広島電鉄)が上手くトレードオフの関係にあります。/右:フェリーがやってきました)
 
 (こちらは「宮島松大汽船」のフェリー。運賃は同じですが、私が乗った両社のフェリーを比べると「宮島松大汽船」のほうが「JR西日本」より綺麗で、その他、細かい部分でも、どことなしに良かったです)

 「宮島松大汽船」のフェリーの中で流れていた映像の説明によると、厳島神社の大鳥居が海に作られた理由は、宮島そのものを神と崇めていたためということです。先に記載の通り「平家の守り神」とされていた厳島神社、13世紀の2度の火事で消失はしたものの、社殿を建設したのは平清盛です。

 また宮島(厳島)というと、16世紀の毛利元就が勝利した厳島の戦いでも有名です。もちろん私的には、経済、経営的な視点からも、離島や観光地には興味津々です。

    
 (左:フェリーを降りて宮島につきました。/右:宮島のフェリーの駅舎(フェリー乗り場)です)
    
 (左:日本三景といえば「松島」「天橋立」「厳島」ですね!/右:平清盛の今年のNHK大河だけではなく、毛利元就でも有名です)

 まずは厳島神社に参拝です。水がひいていたので、鳥居のところまで歩いて行けました。

    
 (左:みな、下に降りて鳥居に向かいます。/右:日本三大鳥居といえば定義は様々なようですが、木造としては「春日大社奈良県)」「気比神宮福井県)」「厳島神社広島県)」のようです)
    
 (左:宮島にはシカがたくさんいます。/右:外観も立派です)
    
 (左:いざ中へ。/右:干潮のときにしかみることのできない水がわき出る鏡の池)
 
 (朱が映えます)

 そして本州と宮島の間には、カキの養殖場所があります。カキといえば「海のミルク」といわれています。何よりも亜鉛を存分に含んでいる点がまず特徴ですが、その他にも多種多様な栄養素が多く含まれること、またその白い色からこのようにいわれるようです。島のあちこちで「カキフライ定食」や「焼きガキ」などが、ほぼ同じ価格で売られています。貝殻に入ったものでは1つ200円というところが相場でしょうか。ということは原価は100円程度という予想をしながらも、何か面白い食べ方はないものかと探りをいれます。

 
 (厳島神社参拝後、面白いものを探し、宮島をぶらりと歩きます)

 すると「カニクリームコロッケ」ならぬ「カキクリームコロッケ」なるものを発見し、小腹がすいたので買って食べてみました。

 
 (シャレが効いているだけでなく、カキの独特の苦味がいいアクセントになっています!)

 さらにテレビの取材が入ったというご当地B級グルメ「カキ焼うどん」なるものも発見しました。最初は「焼うどんに焼ガキのトッピングだけかな」と思ったのですが、そうではありません。なんとこの美味しさの秘密は、牡蠣のエキスでつくる牡蠣醤油で味付けをしているところにあるようです。詳しいことはわかりませんが牡蠣油でつくるオイスターソースとこの牡蠣醤油はちょっと違うようです。いい味を出しているのは確かです。

 
 (左:カキ焼うどん、牡蠣醤油の味付けが美味しさの秘訣のようでした。/右:もちろんカキもちゃんと乗っています)

 その他にも「紫色をしたあんこ」などを頂きながら、気になることをチェックしつつ島をまわりました。そしてフェリーで本州に戻り、広島駅に戻って、新幹線で爆睡しつつ帰りました。

 ちなみに広島といえば「もみじまんじゅう」、この宮島の商店街通りの一角に位置する風情あるお店「七浦堂」というお店は「自家製こしあん」で作られています。駅前のお土産店に売っているような派手さや中の餡の種類もなく、また体裁も昔ながらですが、今まで様々なもみじまんじゅうを食べた結果、私的には「これは美味しい!」と感じました。