They found themselves building a prototype. - 彼らは自然と試作を始めたようです。

(先日、ある学生から頂いた2015年度のしろたん四季カレンダー!)

 ここのところ公私にわたり極多忙な日々が続いていて、気づいたらもう10月も下旬です。しろたんカレンダー、とりあえず10月です。
 
    
 (秋はいいですね!)
 さて今日は共通教育の授業で後半にマシュマロチャレンジをやってもらいました。このマシュマロチャレンジは既に有名なので、企業などでも使われているようです。
 ルールは至ってシンプルです(今日の感想では、「やってみたらとても難しいものだと感じた」そうですが)。「スパゲティ20本」「紐90cmほど」「マスキングテープ90cmほど」「マシュマロ1個」で、マシュマロを一番上に乗せた自立タワーを作り、高さを競うというもの。時間は18分、1チームは4人です。

    
 (左が70cm超えの優勝チーム、右は45cmほどですがユニーク賞かな)
 結果は70cmを超えたタワーを作ったチームが1番でした。半数のチームは終了時点で自立せず倒れていました。
 はじめての試みで、しかもルール以外に何の説明もない1回目で70cm超えはたいしたものです。さすが工学部生です。他にも、いかにもその特徴がでたユニークな45cmタワーも存在しました。

 マシュマロチャレンジをやることで「グループが仲良くなってよかったね」という結果ももちろんいいのですが、このグループワークには特に工学部生にとって(すべての社会人にとっても)大切なポイントがあります。
 作りながら、失敗を繰り返し、学んでいくということ、これはものづくりの基本です。マシュマロを最後に乗せるチームはやはりダメですね。次のサイト(こちらがリンク)に説明動画があるので省きます。しかし多くのチームが、設計図や図を描き、その通りにやろうとします。
 動画でも言われているとおり、確かに勝敗は最初の1分で予想できました。チームごとに集まらせて作らせたのですが、この優勝チームは最初から席に着かず、初めて話をしたもの同士、自己紹介もそこそこに全員が前の教壇に出てきて、鉛筆を持たず自然に試作を始めます。あーでもない、こーでもないと手を動かしながら試行錯誤を繰り返し、12〜13分ほどで作り上げました。15分ぐらいまで、さらに高くしようと頑張っていましたが、残り3分になり自立することに重点おきます。
 ユニークなものを作ったチームは最初からマシュマロにスパゲティを突き刺してその後土台をつくっていきます。マシュマロを「上に乗せる」という発想は最初からなかったようです。
 説明動画の中で面白い下りがあります。「一番ひどいのはビジネススクールの新卒者、一番上手なのは幼稚園の新卒者です。幼稚園児たちは高いだけでなく 一番面白い建造物を作ります。」とのこと、なんとなく今日の授業を見ていても理解できました。ちなみに最高記録は99センチとのこと、どうやっているのでしょうね^^
 チームとしての団結もいいのですが、実はそれ以外の学びや意義の方が大きいこの取り組み、次回、配布プリントに、学生がどういう気づき(学んだこと)を書くのか楽しみです。