When does the remarkable economic growth of Thailand continue till? −成長という言葉はいい響きです


(この夏も和ましてくれた大学の私の部屋のパキラに感謝です。福井の冬をまた乗り切ってね!)

 2010年に福井大学にやってきて、何か部屋が殺風景だなぁと思い、2011年の4月に購入したパキラ。以来、ずっと私の部屋で成長し続けています。2週間以上にわたる何度もの長期の出張にも耐え、冬も生き延び、この夏さらに成長しました。ふと、ブログのカテゴリー「パキラ」を見てみると、最初の手のひらサイズのあの頃がウソのように思えます。

 これだけ成長するものが部屋にあると、気分もプラス思考になるような気がします。

 さて、先日、ふとタイのGDP成長率を調べるきっかけがあったのですが、改めてグラフにすると、それが恐ろしい伸びであることに驚きました。
 
 (タイのGDPの成長と人口増加の比較,Source: GDPはWorld Economic Outlook: Nominal GDP – Thailand, International Monetary Fund より数値を引用。単位:100万USドル、人口はWorld Population Prospects: The 2012 Revision, Population Division of the Department of Economic and Social Affairs of the United Nations Secretariat より数値を引用。単位:千人。それぞれの数値をもとにエクセルで作成。)
 「そりゃバンコクの物価も年々上がるわな」と納得です。しかし注意すべき点も存在します。
 
 (タイの世代別人口構成の変化(予測含む),Source: World Population Prospects: The 2012 Revision, Population Division of the Department of Economic and Social Affairs of the United Nations Secretariat よりタイの5年ごとの人口構成数値を引用しエクセルで作成。単位:千人)
 ASEAN諸国の中で最も早く人口ボーナスが終わるわけで、その後の成長維持をどうしていくかがタイの課題になります。

 日本は高度経済成長が終わったなどと言われますが、果たしてそうでしょうか。実は将来、歴史を振り返ると、今は踊り場で小休止だったなんてことではないでしょうか?実は私たちが勝手に思い込んでいる自分たちの中だけの常識の話で、新たな想像もつかないイノベーションにより、戦後を超える成長の可能性はゼロなのでしょうか?

 パキラを眺めていると、高度経済成長が終わったというのは、もしかしたら思い込みなのじゃないかなどと考えてしまいます。現在想像できる範囲だけでも、決して可能性はゼロとも思えないわけです。例えば…、海外SFドラマであったスタートレックの最初のナレーションを思い出すと、
"Space, the final frontier. These are the voyages of the starship Enterprise.…以下略"
 いやいや待てよ、final frontierということは、「今はまだある!」ということです。西部開拓時代のようなゴールドラッシュが起こるかも知れません。

 日本のまわりの海底をみれば、可能性は無限大です。中東に匹敵するレベルの原油が眠っている?世界でトップレベルのメタンハイドレート保有している。想像可能な範囲でも可能性がありそうですね。

 個別の企業では、毎日のように凄い成長を遂げているベンチャー企業が存在します。そのビジネスも十数年前には想像できないようなものが数多く見られます。

 またここ数年でデジタルゲーム市場のビジネスモデルを大きく変えたSNSですが、先日、グリーの国内外の規模縮小が話題になりました。しかしその一方で同業でありグリーのライバルであるDeNAに至ってはやや利益額が落ちたものの、それでも北米市場の伸び、中国市場の改善など、海外への展開が功を奏してきており、グリーとは異なり今でも莫大な利益を上げています

 希望だけにすがるのは良くないにしても、これらの新興企業のグローバルな成長を見ると、再び"Japan as No.1"となる可能性はあると思います。