"If they are human beings, they are freer than the current situation." − ひこにゃん抗争が和解したそうです

 「人間ならもっと自由だ!!!」熱く超熱く叫んだのはチョッパーさん、アニメONE PIECEのお話。ゾンビを操ることに対し、「一緒に生まれて育った"心"はもう死んでるのに、体だけは人のいいなりに動かされるって一体何だ!」というセリフの後ですね(^^

 一方で「人間の世界は大変なんだよ」とネガティブニュアンス(もちろんユーモアを効かせた発言)で述べたのは、獅山彦根市長。「ひこにゃん」(「ひこにゃん」の権利をもつ彦根市)と「ひこねのよいにゃんこ」(「ひこにゃん」の激似キャラを新たに作った「ひこにゃん」原作者)の抗争が続いていました。和解後の会見で、ひこにゃんにどんな言葉をかけたいか」との問いに対する回答だそうです。

 チョッパーさんなら、どのように熱く回答したでしょうね?(笑)

 この抗争の詳細は様々な場所で記載されていると思いますので省きますが、ちょっと気になったのは市長のこのコメントではなく(何気にチョッパーを出したりと気になっていますが…)、ひこにゃんをここまで有名にしてきた市の努力にただ乗りしている」という市側の怒り(産経新聞Web)の部分。

 「ただ乗り」という言葉は「ただ乗りする人(Free Rider)」という経済用語に関係するのですが、もちろん「費用を支払わずに、利益だけを受ける人」のことです。本来、経済では排除性という「費用(対価)を支払った者のみ便益を受ける」ことが原則ですが、中にはこの原則に従わない外部性というものが存在します(今年の授業でも、今年初めて市内で雪が積もった12月前半に、「福井市における融雪装置の設置」を例にとり説明しましたね)。

 この排除性が働かないと、ただ乗りしようとする人が増え、本来の理論的な市場均衡に比べ、需要および供給が過小になるということです。そのため税(ピグー税)などで調整(内部化)することになります。

 さてこの場合の調整(内部化のようなもの)は今回の和解金でいいのでしょうか。確かに融雪装置のような不特定多数が「ただ乗り」するものとは違い、ある程度その「ただ乗り」する人は特定できます。

 報道によると和解の内容は、「『ひこねのよいにゃんこ』グッズの製造と販売をしない。『ひこねのよいにゃんこ』を製造販売した4社が370万円を彦根市に支払う」となっています(その他、原作者側の金銭的でない主張も取り入れられました)。

 他にも内部化もどきの調整が必要だと考えるのは私だけでしょうか。そもそも市側の「ただ乗り」という表現も微妙なところなのですが(笑)

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 ちなみに先週土曜日に撮影した徳島市ゆるキャラ「トクシィ」です。
 
 (ちょうど「トクシィ」がJR徳島駅前にいたので撮影)

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 類似物といいますか、昨日、麻婆豆腐もどきを作ってみました。ここのところ恐ろしく仕事に追われ、かなりいっぱいいっぱいだったのですが、さすがに外食ばかりでは体に悪いということで、久々に自分で作る休日料理です。

 フライパンに油を入れ、豚の挽き肉を炒め、豆板醤、ラー油、しょうゆ、オイスターソース、タイ産唐辛子、これらは超適当な分量、そして塩胡椒少々、片栗粉少々、プランターの伸び放題青ネギと豆腐1丁を最後に入れて出来上がり、ですが…。

    
 (いつもレシピと写真を挙げておくと、何が違うのかを、学生さんやまわりの方々が指摘してくださるので、今回もアップしておきます^^。左:フライパンで作っているところ。/右:盛り付けた後です)

 味はとてもいけるんです(まじで)。ただ日本で食べる(飲む)麻婆豆腐とは何かが違う。相当辛く、油っぽい。むしろ北京や上海でかつて食べたものに近い味のような気がします(ラー油が多すぎた?)。