Nothing ventured, nothing gained.−虎穴に入らずんば虎児を得ず(タイ2012年度編)

 私の場合、海外では特にビジネスに関係したことに興味を持ちます。その中でも顧客に対するマナー、考え方、また外国人を対象とした(大抵が問題となるような)対応、その手法などは、本に書かれていること書かれていないこと、それぞれ「ホンマかいな」、または「さて、どうくる?」と敢えて踏み込んでしまうところがあります(十分に危険には注意をしていますが)。

 しかしそれでも「気づかないうちにやられた」ということは、よくあることです。経験上では特にベトナムハノイ)は性質(タチ)が悪かったです

 タイではこちらが気づいていながら興味本位で様子を見たり、一方で気づかぬうちにやられていたり、そして時にはある瞬間に指摘するとタイ人が笑ってごまかしたり、こっちが「くそー、やられたな」と思ったりを繰り返しながら、おおよそのことは今までに経験してきました。そして、今日、久しぶりに経験しました。

 今日は午前はある政府系機関に訪問、午後は当地の大学教員の方と食事、夕方に参加者とともに中華街に食事に行きました。学生が調べてくれた中華街のあるお店、相当有名な店で伝統もあるらしく、店構え、食事ともに立派なものでした。

 
 (コトはこのお店で起こります)
 
 (店は大繁盛ですが…)

 そんなお店なので「不正な会計があるわけがない」と思っていたのですが、いざ会計では4000バーツ以上…、少し「んん?」とは思ったものの、「そんなものなのか、チャージやサービス料なども含んでいるのかな?」というレベルです。

 しかし一緒にいた学生が「この、950バーツって何?これは?こんな高いもの頼んでいない」と従業員に指摘します。すると従業員が何名かそそくさと店の裏に消えます。そして次に渡されたのが、以下の明細です。

 
 (よく見えないかもしれませんが、指摘後は4つのメニューに修正テープが貼られ、金額が書き換えられています)

 そして正しいお値段2761バーツになりました。実に1.5倍のぼったくり請求だったわけです。ガイドブックに載っている、サイトで有名、そんなお店でもこのようなことがあるということですね。

 
 (様々な料理を注文しましたが、このスープが一番良かったです。味は他の料理も悪くなかったのですが…、お店の従業員教育に問題ありですね) 

 日本人団体がこの中華街などでボラれるような目に合うと、改めて日本人が平和ボケした場所で暮らしているその弊害自体が、世界に知れ渡っているのかなとも思います(みなさん、日本における居酒屋などの会計合計表示も、かならず明細をもらいチェックする癖をつけましょう!)。
 
 
 (中華街、中国人、華僑パワーがみなぎっています)