日本を代表する食品サンプル−食品模型による起業・事業化は昭和7年!

 一昨日の花見に加え、昨日も桜を見ようと思い、市内を歩いてみました。福井市の東部、えちぜん鉄道の「越前新保駅」の沿線沿いの桜が綺麗です。

 
 (駅から少し離れた公園にて)
 
 (沿線沿いの桜)
 
 (えちぜん鉄道桜の通り抜け?)

 数日前のブログにも「花は桜木、人は武士、柱は桧、魚は鯛、小袖はもみじ、花はみよしの」と引用したように、桜といえば日本を代表するものです。しかしそのような風情を感じるものだけではなく、最近では「日本といえばこれ」という、日本人があっと驚くような外国人からの人気が高いお土産があるそうです。

 それは食品模型、いわゆる食品サンプルというものです。日本人なら、今までの人生で、きっとどこかで目にしていますよね。見た目の精巧さ、その技術水準は侮れないものです。お土産としては、握り寿司キーホルダーなどになっているそうです。

 この食品模型、事業化に成功したのは昭和7年、岩崎製作所(現「イワサキビーアイ」(株式会社岩崎))だといわれています。同社のホームページにも昭和7年、そごう(十合)百貨店に初めて食品模型が採用される」と記載されています。あるアイデアによる起業が、その後80年も続き、現在に至ります。

 もちろん研究開発によるイノベーションと、市場調査を踏まえた販路開拓も欠かせません。同じく同社ホームページでは、「昭和33年、技術研究室の設置、専門家の指導を受けながら本格的な合成樹脂による成型について研究を開始。昭和46年、アメリカで食品サンプルの市場調査始める」とあります。

 大企業から中小零細企業に至るまで、全ての会社に歴史があり、そのスタートは必ず「起業」です。ちょっとしたアイデアを形にして事業化することからビジネスは始まります。

 この食品サンプルのことを思い出したのは、この「たこ焼き」です。本日、大阪大学の先生方3名が起業教育に関するお話で訪ねてこられたのですが、そのときに頂きました(^−^)

 
 (大阪といえばこれ、たこ焼き!そうそうパクッ…って、違うやろ!と一人で乗り突っ込み)
 
 (頂きました。とても美味しいバター風味の和菓子です。「博多通りもん」に似た味です!)

 このたこ焼きに見せる技術も素晴らしいですね。しかも美味しい。大阪といえば今も、吉本興業が販売した「面白い恋人」を、「白い恋人」を製造販売する石屋製菓が商標権侵害で訴えて争っています。その判決の行方も気になりますが、こういう洒落が大阪のいいところだと、個人的に思っています。