台風一過による経済への影響

 台風12号が今朝10時に高知県に上陸したとのことです。このままいくと岡山県を北上し、日本海に抜けるようですが、通過地域のみならず、広い範囲で警戒が必要なようです。

 今日の午前中は福井市内でも風が強く、いつもより人も車も少なめでした。以前より行きたいと思っていた片町にあるCafeに、今日の夕方に寄ってケーキを買って帰ろうと思っていたのですが、きっと夕方は風と雨が強く、もしかするとお店も早く閉まってしまうかもかもと思い、先ほど寄ってケーキを購入し、いま大学の私の部屋の冷蔵庫に保存しています。

 
 (先日、大学の方に教えていただいた、"Yukilein"というお店です。片町通りからさらに道に入るので確かに隠れ家的ですが、良い雰囲気のお店です)
 
 (価格帯も400円台とお手頃で、10種類以上のケーキが並んでいました。本日購入したのはプリンアラモードモンブランです)

 さて台風はやはり経済にも影響が出ます。本日のように人通りが少なくなると、お金の流れを止めます。また飛行機や新幹線などの交通機関も止めてしまいます。さらに場合によっては種々のインフラを破壊してしまいますから、その損失という捉え方もできます。

 「台風のような自然災害は復興事業などの経済効果の面もあるのでは?」などという人もいます。そのように聞くとなるほどと思ってしまうかもしれないのですが、その前提として破壊という大きな損失を伴っていることを忘れてはいけません。

 台風などの自然災害による破壊の損失はストックの話(もちろん、人の流れが減る、交通機関が止まるといった、フローにおいてもマイナスの影響が存在します)。経済復興についてはフローの話というように区別すると、その整理がしやすいかもしれません。

 確かにフローだけに焦点を当てれば、経済効果という見方は間違ってはいません。そして復興事業により、失われたストックも回復しますし、その過程で投資の増加(フローの増加)も見られます。言葉が悪いことを承知の上でいえば、復興事業は強制力が働いた景気刺激策という見方をすることもあります。

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(補足)
 フローとストックの意味ですが、複式簿記をマスターされている方は、「あぁ、損益計算書がフロー、貸借対照表がストック、この考えと同じだな」と理解されると思います。わかりやすく説明すると、お風呂にお湯を張るとき、流れていくお湯がフロー、それによって湯船にたまるお湯がストックというイメージです。