商業集積の国際比較には多くの発見があります−福井県内の商店街の数はなんと30!

 先日のブログで、「ぺんたワイワイ夏祭り」の語頭につく「ぺんた」が福井駅前5商店街の「5→五角形→ペンタゴン」から名付けられた(福井テレビの広報?の人より)と書きました。

 以前より起業に関連して商業集積に関する研究(国際比較)もしていますので、福井県内の商店街(商業集積)についても気になっていました。

 
 (ロンドン(イギリス)郊外)
 
 (タチレク(ミャンマー)商業中心地)
 
 (バンコク(タイ)郊外)

 長くなるので詳細は書きませんが、ハワイ、グアム、香港、プサンといった観光地ニューヨーク、ロンドン、上海、マニラやソウルの都市部ハノイバンコク、タチレク、深センといった成長地域、これらそれぞれの小さな商業集積の成功例を比較すると、今後日本のような先進国における商業集積(商店街)がどうあるべきかについて、都市部、地方都市のそれぞれについて整理できます。実際に現地に行って、問題意識をもって商業集積を1時間眺めると、先行論文だけでは得られない様々な気づきも多く存在します。

 しかし福井という身近な地域については、当地に来て1年余りなので、まだまだ理解できていない点が多く、それゆえできる限り商店街や企業を見るように心がけています。

 さて駅前5商店街というからには、他にもいくつかの商店街(小さな商業集積)があるのだろうとは思っていましたが、調べてみるとなんと福井県下には30もあるようです(福井県商店街振興組合連合会ホームページ記載のもの)。そしてそれぞれの商店街で新たな取り組みが始まっています。

 例えば駅前5商店街ではデジタルサイネージ(Digital Signage, 電子看板を活用する取り組みをはじめたようです。様々な商店街を歩いてみるだけで、注意してみれば、その商店街が新たな取り組みに積極的か否かは一目でわかりますし、またそのような注意をしなくとも、自然と顧客の興味を惹きつけるようです。

 海外の小さな商業集積を見れば見るほど、商店街の活性化は内容云々より、全体として活性化に取り組むか否かの姿勢に左右されることを感じます。

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 福井駅前の5商店街ではありませんが、京都には五花街といわれるものがあります。観光客にも最もその名が有名な(?)先斗町(ポントチョウ)、客層が良いとされる祇園や、入りやすいイメージのある(?)宮川町、少しマイナーかもしれませんが最も古くからある(しかしもう今では規模が…)上七軒、また祇園よりやや格が落ちる(かも知れない)といわれる祇園の計5つです。

 花街は商業集積の中でも、その性質上、特殊ではありますが、私はある意味でテーマパークのような商業集積と捉えることもできると思います。個々および全体として例外や特殊要因はあるにせよ、各々の花街の繁栄維持、衰退の経緯を辿ると、やはりそれは商店街、小さな商業集積に共通するものがあるようです。

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 ちなみに今日のお昼は田原町商店街のベーカリーでお昼を買ってきました。その後、同商店街の本屋に寄るも、NHKテキストの9月号が売り切れていました(^^;;

 なお、今、興味があるのは片町通り商店街近辺にひっそりとたたずむ、知る人ぞ知るといわれるケーキ屋ですが、まだ行けていません。

 
 (今日のお昼、手前のホワイトロールはよく海外の学会でランチに出てきそうなものですが、味はこっちのほうが断然美味しいです。食においてもローカライズの重要性を感じます…笑)