模範解答!

 試験の採点が終了しました。予想したより結果が良かったです。受験者79名の平均点が50点満点で39.8点(79.6%)でした(^^。レポートの評価がやや厳しかったかもしれませんので、試験と合計してバランスがとれた結果になったと思います。

1(4択式、10問、20点満点、経営経済学に関する基礎〜応用問題)の平均点が14.3点(71.5%)
2(記述式、1問、10点満点、消費者行動の基礎問題)の平均点が8.5点(85.0%)
3(記述式、1問、10点満点、領土外交とわが国の経営経済に関する問題)の平均点が8.8点(88.0%)
4(記述式、1問、10点満点、地域とビジネスに関する自由記述問題)の平均点が8.2点(82.0%)

 記述式問題の詳細は8/1に記載してしますので、以下、解答を示します。

 1.の解答は、順に2,2,3,3,3,1,1,2,3,1です。4がないですね^^;。
 「企業の利潤最大化仮説」に関する用語の意味の選択問題(ひっかけ選択肢有)や「ペネトレーションプライシングとプライススキミングの違い」に関する応用問題の正答率が低かったです。

 2.の模範解答として、Yさんの解答例を出します。
→「その植物の市場での供給量が20%になってしまったことから、太郎君は、『市場ではより需要量が増加し、需要が供給を大幅に上回る』と感じた。従来に比べ、20%に落ちた供給量と需要が増加するだろうと考えたことにより、太郎君はその植物の価格が高騰すると思い、その植物を買い占めた。しかし市場の考えは、その植物の供給が減った原因であるネガティブなニュースを重視したため、価格変化を要因とする『需要量の変化』ではなく、『需要の変化』により需要曲線そのものが左にシフトした。供給量以上に需要量が大幅に落ち込んだことで、その植物の価格は暴落した。」

 3.の模範解答として、Mさんの解答例を出します。
→「日本にとって、シーレーンは石油等を運ぶための重要なルートである。万が一、領海を不法に占拠された場合、製造業をはじめ多くの産業で大きな打撃を受ける上に、ガソリンなどの価格も高騰し、日本経済全体にとっても悪い影響を受ける。そうならないためにも、日本は外交問題に対する対応マニュアルを作り、日本人全員に自分の国の領土と領海についてきちんと教えるべきであり、私たちは知るべきである。」
 このほかにも①離島の護岸工事の重要性や、②海外で活躍するビジネスマンが相手国の企業社員に領土問題を持ち出され、泣かれたり一方的に責められたりした場合もたじろがない知識を持つべきであること、③メタンハイドレートの実用化に向けた取り組み、などに触れ、日本の教育課題や技術イノベーションに取り組むべきという主張を書いてくれていました。

 4.で解答で多かったのが、コンビニ、温泉、服屋、ネットカフェ、カラオケ店、ボーリング場といった、自分たちが大学の周りに必要だと感じている施設でした。人通りを考慮したり、学校が多い「文京」という地域の特性を活かした提案が中心です。大学生が利用する時間貸し駐車場などは、なるほどと思いました。

 また競合を意識しすぎたのか、宇宙エレベーターというものも存在しました。カーボンナノチューブを用いて、遥か高い場所まで移動できる代物です。位置エネルギーの増加と減少を相殺させることで、理論上は実現可能といわれていますが…、なぜこの場所?(笑)

 それぞれに理由が記載されていましたが、授業で扱った経営経済の知識を応用して考えることができているか(どこまで触れているか)という点も重視しました。