今日は「現代社会とビジネス」の試験です!

 本日の試験、大変お疲れ様でした。問題1.の4択式問題10問と、問題2.〜4.の記述式3問、時間は当初予定より多めの60分をとったので充分だったようです。しかしざっと見たところ意外に4択問題の不正解が目立つような気がします…。記述式問題は、できる限り自由な発想を求めて、以下のようなものを出題しました。

2.
 ある島国における作物の供給量の急激な減少を例にした、「需要の変化」と「需要量の変化」の違いに関する応用問題。2つの変化の違いを、明確に説明できるかどうかがポイント。風評被害等がマイナスの「需要の変化」を起こし、供給量の減少がそのマイナス効果により価格高騰を招かないことが説明できていれば満点です。
→ざっと見たところ、多くの答案において、この2つ変化を同様の意味と捉えてしまっています。

3.(問題文)
 日本において、領土と領海の問題が、日本の経済や、日本企業のビジネスに与える影響について説明しなさい。その上で日本企業や日本人はどのような対応や対策を取るべきかについて、あなたの考えを述べなさい。
→授業で説明した具体例に触れていたり、独自の考えをきちんと示せていればOKです。
 どのような切り口でどう記述するか困っていると見受けられる答案が多かったようです。シーレーンの安定が揺らいだ場合に日本経済が受ける影響、領土外交が現場ビジネスマンに与える心理的影響など、様々な書き方があります。まさに今タイムリーな自民党団の韓国訪問という切り口もいいですね。


4.(問題文)
 下のような地域において、もしお店をはじめるとすれば、図のどの場所でどのようなお店をはじめればよいか。A〜Eの記号が付けられた場所1つを選び、その場所で行うビジネスの概要と、その店が成功すると思われる理由を説明しなさい。
 説明の際には「独占」「需要」「供給」「消費」「顧客」「価格」「競合」「同業種」「異業種」の言葉のうち、必ず3つ以上の語句を用いた上で、近隣の施設や将来の環境の変化、その他あなたの想像力を活かして記載しなさい。
 ただし採点の際、他の解答者や既存の店と近い場所で同じビジネスを選択した場合は顧客の奪い合いが発生すると考え、評価を厳しくします。なお、お店の敷地の広さは自由に想定して構いません。
 
→その地理的特質や、需要に関する予想、競合の有無の考慮など、採点においては多面的に評価します。Cは駅以外に何もないように思いますが、スーパーがあることから(郵便局との間は)地図に記載されていなくとも「周辺は住宅街かもしれない」といった想像力も期待したのですが…。
 基本的には授業で学んだ知識をもとに記載するものですが、地域独占によるメリットのほか、競争戦略にも触れていてくれると評価を高くします。実に多種多様な提案がなされました。ちなみにこの地図は、本学の周辺をもとに私が簡易的に作成しました。

 何はともあれ、前期の授業、レポート、自主提出レポートに試験と大変お疲れ様でした。よい夏休みをお過ごしください。また後期の「現代社会とキャリア教育」にて!