起業教育講習会を行いました!

 年末年始が過ぎ、また8〜10日の3連休が終わりました。今日からは泣いても笑っても、仕事の日々ですね^^

 3連休といっても、私は9日に京都大学で起業教育の講習会の講師をしていたので、8日と10日の飛び石休暇でした。しかし久々に日本でのんびりとでき、年末から続いた移動の疲れが取れました。

 講習会では、下は小学生、中学生から上は、保護者や普通の社会人まで幅広く来場されていたので、内容や難易の照準を合わせるのに悩みました。しかし講習会後にとった匿名のアンケートでは、

【難易度について】
 00 とても難しい
 04 少し難しい
 18 ちょうどよい
 06 やや簡単
 01 とても簡単

という結果で、また、

【満足度について】
 18 とてもよかった
 08 よかった
 03 ふつう
 00 よくなかった
 00 まったくよくなかった

という回答をいただき、ほっとしています。

 アンケートでは特に大人の方が、授業内容や起業教育の取り組みについて肯定的な意見をぎっしりと書いてくださったことをうれしく感じています。私個人としては、大航海時代のチャレンジ精神が説明でき、またそのチャレンジ精神あふれる時代が偶然にも今の株式会社制度の原点となっていることの事実を伝えられたことが満足ですが、その伝えたいという気持ちが出ていたかなと思っています。

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 まだ1月ということもあり、宅配お節の話題を所々で聞きます。しかし一部で、某カフェを運営していた某研究所の辞任した社長に同情する意見を聞き、少し驚きました(と同時に、世論が偏っていないことに安心感を覚えました)。

 「きっと年末に工場で作っている最中に、『どうしよう!』という思いでいっぱいになったんじゃないだろうか。」「辞任までしなくても…」というものです。辞任までしなくてもと考える理由について聞くと、「今年は大変な迷惑をかけただろうけど、そのお返しに来年のお節は精一杯作ればいい。二度と同じ失敗を繰り返さないだろうから、むしろみんな買ってくれるのでは?もう一度チャンスをあげたい。辞任してしまっては、そのチャンスすらなくなる」というものでした。「なるほど…」と思いました。

 しかしここは日本です。「失敗を許さない風土」が、それを受け入れてくれるでしょうか。以前にも書きましたが、日本は会社経営で一度失敗すると、再起することができない国といわれます。対してアメリカでは失敗を経験ととらえ、銀行やキャピタリストはむしろ失敗経験のある人のほうに投資をします。そのほうがリスクは低いと考えているそうです。

 私も投資する側に立てば、リスクとリターンを考えた場合、アメリカ型の考えに賛成です(もちろん一度成功した人も同じくらいの経験を積んでいます)。

 社長が変わったというこの会社、少なくとも会社として今年の経験を今後の経営に活かしてほしいですね。