盧溝橋で愛国教育を目の当たりにして…

 明日、朝便で北京⇒成田⇒羽田⇒小松と移動するため、実質、今日が北京オフの最終日です。

 本日は地下鉄とタクシーを使って「盧溝橋」まで行ってきました。

 
 (地下鉄1号線のこの駅までは地下鉄で、ここからタクシーでおよそ10〜15kmぐらいの場所に盧溝橋があります。)

 盧溝橋は1500年代、マルコ・ポーロ東洋一美しい橋だと言ったとか、言わなかったとか…、しかし今は川の水が干からびており、マルコ・ポーロがみた橋とは違う光景のようです。

 
 
 (水が流れていない川…盧溝橋自体は立派な橋です)
 
 ここは盧溝橋事件が起こった場所、やはり抗日記念館っぽいものがありました。この記念館に書かれていることが史実かどうか怪しい記載が随所に散見されました。

 
 
 
 (日本語で会話するのを遠慮してしまう雰囲気です)

 その中でも特に気になったのが、イギリス人記者が書いたとされる記事の中で「日本が中国をアヘンで侵略した」(アヘン戦争って、確か英中戦争では?)とか、「国民党のずさんな政治が許した日本の侵略を共産党が救った」というような内容のものです。

 ここが中国の愛国教育の中心といわれる所以がよく理解できました。これ以上はあえて言いませんが、「なんだかなぁ」という感想です。

 ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏の件も含め、思想の統制言論の自由の抑圧は、国際的非難に値します。今や世界の経済大国となった中国だからこそ、もう少しグローバルな視点を持った国になってほしいと感じました。経済発展と民主的権利の抑圧の関係についても、研究領域に近いところとしては気になるところです。