心理的なハードル?起業の壁って様々で…

 大学のすぐ近くにタイ料理店があります。このお店、駅前にあるにも関わらず、普通はなかなか見つからないほど隠れ家的な立地で、マンションの2階にあり、自宅のような感じです。1階の小さなお店の案内を見過ごすと、まず通りがかりで入ることはありません。私も大学の職員の方に聞いて、初めて足を踏み入れました。味はとてもGoodです。ご主人がタイに暮らしていた経験がある日本人、奥さんがタイ人ということで、まさに本場の味です。もちろん辛さは調節できます

 
 ↑パッ・カパオ(私のお気に入り)600円、飲み物とセットで750円(安い!)

 今日、さきほどこのお店で、あるお客さんとタイ人の奥さんとの会話にて、以下のような話を聞きました。

 「タイ人って、自宅の前ですぐテーブル出して、商売をはじめるよね。」
 「売れれば続ければいいの、売れなければ別のことをすればいいの。」
 「転身も早いよね。」
 「ダメなら別の場所に引っ越して、また商売をすればいいの。失敗すればやめればいいの。失敗がダメなんておかしいよ。」

 「そそ、そこなんよ!」と口を挟みたくなりましたが、まだ福井にきて数か月、またこちらのお店もせいぜい4〜5回目、発言は遠慮をしました(^^;)。日本人が起業をしないのではなく、失敗にたいする抵抗感、失敗できない風土が日本には漂っている、ここがポイントです。やはり外国人からみると日本を冷静に分析できるんだな、って思いました。

 確かにこのお店、知人の自宅に訪問をしているような落ち着きを感じます。

 そういえば関西にいた頃、京都ではないのですが、阪急夙川駅の坂を上がった夙川教会の近く、マンションの2階にも韓国人女性が経営する韓国料理のお店&Barがありました。韓国料理というと、あまりお洒落な内装を想像しないものですが、このお店はキッチンカウンター(まさに自宅用のような)があり、そこで食事ができるというようになっていて、落ち着きがあり綺麗で洒落た内装です。つまり普通の自宅でお店をされていました。

 我々日本人は形にこだわりすぎるのかもしれません。起業の壁って、本当はそんなに高くないものなんですけどね。