今は幕末の鎖国状態…、そのうち黒船が来て攘夷と維新が起こるのか?(笑)

 今朝、事務室でをいただきました(^−^)フルーツが好きなので、とても今日は機嫌がいいです。今朝、いったん書いたブログがアップロードの際に消えましたが、そんなに凹まずにすみましたw

 

 京都にいた頃は、時々、大原野の「大枝の柿」を買いに行ったのですが、こちらでは初の柿です。庭でとれたとのこと、柿の木があるのは羨ましいものです。ちなみに我が家はプランター栽培で、大根菜小松菜イチゴなどを植えていますが、イチゴがこの福井の冬を越せるか心配です。

 さて、我が国のFTA(Free Trade Agreement:自由貿易協定)への参加か否かが話題になっています。マスコミで取り上げられるのは、「我が国の第一次産業が壊滅する」「輸出産業は歓迎」という経済的便益が中心です。もちろん、それらがメインの話題であることは確かですが、政治的な視点も少しだけ…。

 日本のように孤立しがちな(孤立しがちかどうかは種々議論があるでしょうが)島国は、FTAへの参加も必要だと思います。FTAには当事国間の信頼構築という側面があります。特にここ数日の我が国の主権が犯されている現状は放置しがたいものがあります。そういった視点も取り入れ、総合的な是非の投げかけを国民にも周知する必要があります。

 一方で我が国の第一次産業が壊滅してしまうことは(もし本当に壊滅するなら)、こちらも由々しき問題です。しかしだからといってグローバル化に反して、いつまでも第一次産業を保護するわけにもいきません。(細かい議論は避けますが、保護政策が経済成長につながることは否定しません。)大事なことは、今までにFTAへの参加を前提として、政府が第一次産業に対し、かつての保護政策から国際的な競争力をつける政策に転換してきたかどうかということです。

 保護政策も重要です。しかし食料自給率が(資源自給率も)低いレベルの我が国において、いつまでも保護政策を続け国際競争力がどんどん落ちる。そんなある日、突然、黒船がやってきて、開国せねばならない状況で国内産業の壊滅…、というのが最悪のシナリオです。

 とにかく今の政府には、リスクを恐れて何も決断しないというようなことはやめてほしいと願っています。もう「沖縄の基地問題の優柔不断」尖閣沖の弱腰」などだけは勘弁です。そして我が国のマスコミも、「勇気ある決断」「リーダーの挑戦」には、仮に結果が失敗しても、それを責めるのではなく、それでも称賛する姿勢をとってほしいと思います。起業の研究と共通する話です。そのような風土が形成されれば、「問題の先送り」などという政治は行われなくなると思います。チャレンジも増えると思います。日本においてもっともリスクなのは「失敗」ではなく「失敗を許さない風土」です。「無謀」はいけませんが、「勇気」には惜しみない称賛を!

 現状のように、外国になめられて、国内的にも決断ができない、なんか幕末に似ています。果ては攘夷か開国か、そして維新が起こり、平成の文明開化、平成革命でも起こるのではないかと…。最近は我が国も少しだけ平和ボケが修正されたのではないでしょうか。革命の現実味が微妙に上がっているような気がします。(といっても可能性が、0.0001%→0.0005%ぐらいwもちろん基数的なものではなく、序数的な概念でとらえてください。こんな数字はよう計算しません。)

 話をもとに戻します。FTAの経済的是非は、簡単に言うと、参加国間において相対的に国際競争力が強いか否かがポイントです。弱いからダメではなく、FTA参加の前提を契機に、保護から競争へ、つまりイノベーションを喚起せねばなりません。単なる関税の引き上げとか、壊滅しかけの事業主体に補助金を出すとかの保護ではなく、たとえば植物工場などの革新性のある研究の実用化への補助(現状では採算ベースにのらなければ、その差額に対する補助もありです)などの競争力獲得への助成などです。技術革新に限らず、国際的な協調を主体とした政策学的なアプローチもあります。

 そもそも私自身は、「本当に日本の第一次産業が壊滅するのか?」という疑問を持っています。皆さんは食料品(特に農産物など)に限定すると、日本産と外国産、同じ価格ならどちらを選択しますか? どのくらいの差額α円までなら、高いほうの日本産を選びますか? このプレミアムのα円って結構大きいと思うんですよ。特におとなり国産との比較なら…。

 うちの野菜は一部は我が家のプランター産です。最も安心して食べています。ただ福井の地の寒さに耐えられるかどうか心配です。しかし福井はいいところです!

 
  (こちらは「朝倉遺跡」です)