「東洋のネルソン」東郷平八郎将軍はきっと嘆いている今の日本、尖閣沖。

 今日は午前中、東京の企業様と県庁に行き、当地への誘致に関する話をしてきました。思いのほか、話が盛り上がりました。残るいくつかの課題をクリアして、ぜひ新しいベンチャービジネスをスタートしてほしいと思っています。

 この企業様の事業は、いままさに中国に関して問題となっているレアアースレアメタル関連です。日本を救う企業になるかもしれないのです(^−^)

 しかし相変わらず、尖閣沖の中国に関する問題は、日本国内でも尾を引いています。そしてその話のレベルが、全然核心に迫っていない日本は報道統制でもされているのかと…。

 「(中国漁船が)衝突前に加速した」とマスコミが報道しています。故意に衝突してきた、ということを伝える内容です。…。そんなレベルですか? 石原都知事が、海に落ちた海保職員を中国漁船乗組員が銛で突き刺そうとした、と述べていたそうです。…。それだけですか?

 事実はこうでしょう。海上保官庁の巡視船が中国漁船に横付けし、海保職員が乗り込んだ。そして突如、中国漁船が巡視船から離れる。取り残された海保職員が中国人船員に海中に突き落とされる。海保職員をひくように中国船舶が進路変更、泳いで逃げる海保職員を中国人船員が銛で突き殺そうとする。海保職員を救助した巡視船めがけて、中国漁船が衝突してきた。

 もうこの話は一部では周知となっています。今更、このビデオを隠しても、日本こそ中国と同じく真実を隠す政府になってしまいます。

 日本政府がこのビデオを公開しない理由として、唯一私が希望を持つとすれば、「『このビデオを公開するぞ』というカードで、ビデオを公開されては困る中国と駆け引きをしている」という淡い期待です。でも今の中国のレアアース輸出状況を見る限り、そんな駆け引きをしている気配はないですね…、残念ながら…。

 最悪なシナリオとしては、「ここで、中国を追いこんだら、中国が何をしでかすかわからないから、腫れ物に触るのはやめておこう。」みたいな発想を日本政府がしている場合です。日本はとことんなめられます。もう恥ずかしいです。勘弁してください。

 まぁ、「しっかりと考えようとした。」→「知識が欠如しており(事実情報が操作されており)、論理的に考えられない」→「ぬぅおぉぉ〜!(暴動)」みたいな国ですから、そりゃ追いこんだら何をするかわからないですけど、それこそ安保アピールの絶好の機会でしょ。

 領土や領海に関して中国から嫌がらせを受けている国はアジアに数多く存在します。それらのアジアの国々も今回の日本の対応に幻滅しているというのは、海外メディアの報道のとおりです。

 かつて日本は、日露戦争日本海海戦で東郷将軍がパーフェクト・ゲームを成し遂げ、アジアの国々に黄色人種が白人に勝った。」という強い感動と勇気を与えました。アジアの国々はこの日本の成果に勇気づけられ、その後、次々と欧米の植民地支配から独立していきました。私は研究の関係で、東南アジアに行くことがあります。日本人と聞くと、先方の有識者は、「トウゴウ」の名前や過去の日本の偉大さの話題を切り出してきます。

 あの頃の日本とは同じ国とは思えない、同じ民族とは思えない、同じ血をひいているとは思えない…。そりゃそうです、今の日本の政治を動かしている一部の人は大陸の血を継いでいますから…。