The price includes its consumption tax and the piled-up points. - パンのポイントに熱くなる4月?

 所得効果は、財の価格が変わらなくとも消費者の所得が増えると消費が増加することをいいます。これには財の価格のが低下した(値下げ)場合も、(理論上ですが)消費者の所得が増加したと考えますので所得効果が生まれるとみなします。もちろんこの逆の消費者の所得が減った場合は、消費が減少するということになります。

 代替効果は、財の価格が上昇した場合、相対的に別の安い財に消費が向かうことを指します。逆もしかりです。

 消費者の消費選択行動においては、所得効果と代替効果の双方が複合的に影響することで、売れ行きの増減が決定します。

 この2つの効果はミクロ経済学では基本的なもので、消費者行動では最初に上級財、下級財、ギッフェン財と絡めて学びます。今年の授業でも既に4月に扱いました。

 さて、最終日の今日、先ほど本部長からも1点をもらい、ぎりぎり25点が貯まりました。何の最終日のことかというと、恒例のヤマザキ春のパン祭り」です。先ほど大学生協でお皿をもらってきました(^^
 
 

 このような点数制度により、ヒトの消費行動が変わることを、野村総研の冨田氏によれば「付与効果」と「還元効果」というそうです。このポイントの市場といいますか、ポイントの年間拠出額総計は1兆円に迫る勢いだそうです。

 付与効果とは、ポイントを貯めることが目的で商品や店舗を選ぶというものとのこと、文字の通りでわかりやすいですね。私は同氏が例で挙げたようなコンビニポイントは今のところ貯めていないのですが、このパン祭りだけは何故か毎年熱くなります。普段、ほとんどパンを食べないのに、4月のお昼はパンです!(もっと前から「祭り」は始まっていますが、毎年、気づくのが4月に入ってから…)。

 還元効果とは、ポイントを溜めて、それを普段買わない(高級な)財の購入に向けるというものだそうです。パン祭りは交換するのが「お皿」と決まっているので、還元効果はないですが、確かに思い当たるような気がします。

 なお同氏のレポート(知的資産創造2013年12月号「効果測定に基づく〜」)の論点は「なんとなくポイントを導入する時代は終わった(顧客属性に応じたマーケティング戦略が必要)」というものです。付与効果と還元効果で顧客を分類するには少々、強引な気がするものの、確かに顧客属性を考えてポイントプログラムを導入するべきという戦略は肯定します。もっとも私のように、こういうのに見事にハマるけれど、長期で貯めるのが苦手な人は、どういう分類に入るのでしょう?^^