Military technology which a country has can affect the fate of its country. - 軍用技術の大切さ


護衛艦「きりさめ」の船尾より撮影)

 1532年、時は大航海時代の幕開け、当時の世界では最先端の文明を持っていたインカ帝国がわずか200名にも満たないスペインの軍隊に滅ぼされたのは有名な話です。個人的な想いですが、この歴史は技術開発において軍用への応用をより積極的に行うべき十分な事例であり、歴史的な悲劇だと思います。現状では心配ないのかもしれませんが、将来的な防衛力、抑止力を考えた場合の軍用技術のための政策という点で、わが国の科学技術政策は本腰が入っていない気がします。

 7月末は恐ろしく多忙だったためアップできなかったのですが、ニュージーランドから帰国後、先週末に本学の先生らと共に、海上自衛隊護衛艦「きりさめ」に体験乗艦させていただきました。敦賀湾から舞鶴沖まで往復6時間ほどの航海ですが、5000t弱の巨体はまったく揺れを感じませんでした。

    
    
    
    
 (この名札…、なんと名代でした。しっかりお仕事…も含め、楽しませていただきました!^^)

 先日、学会で訪れたオークランドニュージーランド)に、トランジットで寄ったシドニー(オーストラリア)でも船を見る機会がありましたが、(当たり前ですが)同じ船でも軍用とは民用では全く異なりますね。

    
 (こちらはオークランドの船着き場です。連日の学会でしたので、夜しか見に来ることができませんでした^^;)
    
 (しかしオークランド大学に滞在されている先生のお車で、3日目の早朝にタスマン海までひとっ走りしてくださいました。さらにその日の学会終了後は、日が沈む前にMt.Edenの頂上までまた車を出してくださいました。感謝!!)

    
 (こちらはシドニーの船着き場です。トランジットのみなので、一晩のみの滞在です…)

 ふとこの違いを同じ時期に感じて、インカ帝国の技術のことを思い出しました。もしインカ帝国をスペインが滅ぼさなかったら、今頃、人類の技術は今の何百年先まで進んでいたのでしょうか。きっと今、世界的に起こっている問題のいくつかは片付いていたでしょうね。