前期末試験、おもしろ解答集?

 先週、大学院の授業が終了し、本日、学部の前期授業も最後の日、期末試験でした。「明日から夏休み!」という学生が羨ましいですね^^。先ほどの前期最後の授業で、「昨年度に就活した学生が企業面接時にアジア渡航経験について話したところ会話が弾み、内定を得る際に『将来は海外事務所勤務有望だな!』と伝えられた」例を話しました。もちろん就活目的だけではなく、視野を広げる意味でも「この夏は(場合によっては)バイトもして、(自分で稼いだお金で)海外旅行をすすめます」と伝えました。机に向かって勉強することを否定しませんが、「この時期にしかできないこと」をぜひ実行してほしいと思っています。

 私のほうですが、明後日からタイ、ベトナムということで、さっそく今日の期末試験の採点をしています。学部の試験はさほど難しい内容ではなく、教科書内容から選択式40点、記述式30点、時事経済内容から選択式15点、記述式15点です。

 教科書内容では、「労働供給曲線が後方屈折型になる理由の記述問題」や「(完全競争市場における)消費者の価格弾力性に応じた価格設定戦略に関する選択式問題」を出しましたが、こちらはさすがに8割以上が正解です。

 時事経済内容などは教科書に書かれていませんから、話題を扱った日の授業に参加していないと(おそらく)ほとんど記入できません。「たまたまその授業回に体調がすぐれず、欠席した人もいるだろう」と思い、以下のような若干の救済措置がある問題にしました。

3.(時事経済問題 記述式:5点×3問)
 次の写真に関係する「ビジネスや経済に関係する事柄や起こった問題」を簡潔に説明しなさい。どうしても何も思い出せない場合は、これらの写真をお題に何か面白いことを書きなさい。

 (米国パリセイズ・パーク市の文字が入った写真を提示した上で)米国パリセイズパーク市のモラルなき問題は?⇒もちろん正解は「以前のブログに記載の内容の通り(リンク)」です。歴史認識ひとつをとっても、正しい教育を受け理解をしていないとビジネスに影響がでること」具体的には「歪んだ歴史認識を信じ込んでしまったアメリカ人が、日本製品の需要量を減らす可能性があり、また日本ブランドの低下などにも影響する」ということが記載できているかどうかがポイントです。これが満点、きちんと書けた学生は5割程度でしょうか。

 この問題、同話題の日に授業に出ていなかったのか、それとも私の話を忘れてしまったのか、とにかく面白いことを考えるのに苦労した受講者もいます…。「イモトはどこにいるのでしょう…」 「(この街は)日本人のことを忍者だと思い込んでいる」 「(写真に柵があることに目をつけ)自分たちが『柵の中』を見ていると思っていたら、実は自分たちが『柵の中』だった(これ、時折聞く話ですね…)」 「(同じく柵と長閑な風景をみて)富士サファリパークのテーマ曲が歌詞を変えて使われている」 「この行為が話題になったことで、日本のある大学の授業の試験問題に出題されることになり、その日の授業を聞きのがした学生は点を落とすことになった」など、結構頑張って書きましたね…。もちろん問題文で要求した事柄に合致していれば、(私が感じた度合いですが)相応の点数(微点ですが)を入れています。