特急と新幹線で便利な場所になるとは思うものの・・・

 今朝もぎりぎりまでニュースを見ていましたが、福井から米原に出る「特急しらさぎ」も、京都に出る「特急サンダーバード」も、大雨の影響で始発より58本の運休が決定とのことで、東京出張を諦め、先ほど8時半過ぎに大学にやってきました。京都まで80分で出れる福井といえども、自然の力には敵いません。

 東京や京都への移動を考える際、新幹線の中で時折思い浮かべるのが都市経済学、アイザード(W. Isard) らの経済立地に関する種々の理論です。単位面積当たりの収益性が高い東京などの都市では、その収益性に合わせ地代が高くなる、すると建築物が高層化(地下形成化)し、いわゆる都市部と地方部の差ができるというものです。

 すると都市部を形成する高層化に対し、広域移動ネットワークの発展は、よりこの差を大きくする(つまり移動に係る心理的かつ便益的な時間の縮小が、さらに都市化を加速する)かも知れません。上記の論理で行くと、その元となる単位面積当たりの収益性の増減が都市化の根源であり、(金銭的コスト以外のコストを含む)移動コストの縮小はその収益性を平準化するかというと、むしろ加速する可能性のほうが高いわけです。

 よって北陸新幹線の福井への延長計画に対しては、福井県への人の移動というプラスの効果と上記都心形成の推移の両方を考えねばなりません。もっとも北陸新幹線の延長で福井が関東広域経済圏に入るというところまで行くなら、話は別です。サンダーバードで京都まで80分の関西広域経済圏にあることは事実ですから、東京とも繋がれば、名古屋に準じた発展の可能性もあるわけです。

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 先の日曜日は京都大学にて、ジュニアキャンパス2011という中学生を対象にしたイベントがあり、京都大学起業教育研究プロジェクトとしても起業教育の授業(90分)を出しました。松重先生(工学研究科教授)、前川先生(経営管理大学院准教授)と私の3人で30分ずつ授業を担当しました。
 [実施の詳細] → 京都大学経営研究センターのホームページへリンク

 
 (前で話しているのが私です^^)

 会場は保護者、引率の先生と中学生で満員でした。前川先生が何名かの学生に「京大を目指している?」って聞くと、何の躊躇もなく「はい」と答える生徒、この気持ちを持ち続ける中学生がこれだけいる限り、日本の将来は安泰です^^

 他の用務もあり、土曜日より上京していました。京都と言えば和菓子です。今回は青年会議所の同じ委員会の方が副店主をされている「老松」さんの上七軒本店で生菓子と千菓子を購入しました。副店主のU氏は以前、福井の芦原温泉にもやってきてくれた方です。

 京都には代々、公家や寺社におさめている老舗が多く、この老松さんもその1つです。少し敷居が高いように感じる方が多いようですが、上七軒の本店は意外にも気軽に入ることができます。

 生菓子を注文すると、待つことおよそ10分、注文してから作成してくださっていたようです。その後、とても柔らかく、美味しく頂きました。

 
 (「老松」さん、上七軒本店)
 
 (生菓子は4種あったので、1つずつ購入したうちの1つ)
 
 (こちらは千菓子です)

 また十何年ぶりかと思いますが、北野天満宮にも参詣しました。受験時は絵馬に書かなかった学校のみ合格したという苦い思いが(^^;;

 
 (北野天満宮は小さい頃は毎月のように縁日にお参りしていました、当時は縁日の屋台が主目的でしたが^^)