原材料が16%値上げされると?
原材料が16%値上げされると…、残念ながら確実に日本の国際競争力は落ちます。
〜引用(ここから)〜
<東電>賠償10兆円なら来年度、料金16%上げ…政府試算
毎日新聞 6月14日(火)2時30分配信
東京電力福島第1原発事故の損害賠償を巡り、政府の東電支援策の前提となった同社の財務試算が13日、毎日新聞が入手した内部資料で明らかになった。賠償総額を10兆円と仮定し、原発から火力発電に切り替える燃料費の増加分を電気料金に上乗せ、12年度から約16%(一般家庭の場合月額1000円程度)値上げして東電に収益を確保させる。東電はこの収益を原発事故の賠償に回す仕組みで、事故による負担増を利用者に転嫁する構図となっている。
〜引用(ここまで)〜
経営経済学(ミクロ経済学)では、エネルギーも生産過程で使い切られるものであることから広義で原材料と考えます。労働や資本、そして原材料である中間投入物は産出物を生み出すための投入物です。
現代社会の産業インフラである電気料金が値上げされると、日本に生産工場を持つ企業の生産コストも当然跳ね上がります。直接的な影響だけでなく、他の原材料の生産も影響を受けるからです。
結果、原材料の高騰は、供給意欲を減退させ、供給曲線を左にシフトさせます。
今でも世界で最高水準の電気料金である日本、今後、日本の産業界は、安い労働力を求めて海外に工場を移転する空洞化に加え、安価なエネルギーを求めた空洞化という話になるのでしょうか。
昨日の授業で、円高になる理由(通貨の需給が変動する要因(*))を説明していたのですが、円高に加え原材料高、日本で生産を行う動機がまた1つ失われます。
5月末〜6月上旬の授業(「教養のミクロ経済」第5、6章、および「通貨需給と外国為替の変動」)の復習のような事例(ケース)ですね…(ここ最近、授業で扱う時事ケースが多いのですが、私も限られた授業時間で色々なことを話したいため、授業時間が不足気味ですね^^;)。
追記(*):外国為替の変動には、その国への投資意欲のほか、金利政策も大きな影響を与えます。
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今日は学内で健康診断があり、さきほど済ませてきました。
グレープフルーツの香りが食欲減退に効果ありということで、大学の私の部屋をグレープフルーツの香りで満たし、今日に備えたのですが…、73.7kg/175cmでした。少しだけ痩せたかな?身長は伸びた(笑)
そういえば一時期、下のグレープフルーツの香水、流行りましたね!棚にずっと置いたままでした。